スキヤキの話 その1 - 食べ物・料理・味の旅 - Dengon Net

スキヤキの話 その1

2006-06-01

現在の日本は世界第2位の音楽市場といわれているが、国内で200万枚のCDを売り上げるアーティストはいても、アメリカで成功を収めた話はあまりない。かの松田聖子にしても宇多田ヒカルや浜崎あゆみにしても、さほどの知名度はない。

世界的に有名な「SUKIYAKI」

しかし、そのアメリカのビルボードのヒットチャートで堂々No.1に輝いた曲がある。それは、故坂本九が歌った「上を向いて歩こう」だ。勿論日本でも、六・八・九の名トリオ(作詞:永六輔、作曲:中村八大、歌:坂本九)で、昭和36年に大ヒットした。小生も高校1年の頃で、習い始めたギターを弾きながら(実際は雨だれポツポツであったが)、友人達と歌い合った記憶がある。この曲の英語でのタイトルは”SUKIYAKI”。最初に英国で発売されたとき、英国人が知っている日本語という理由でこの言葉がタイトルに選ばれ、やがて海を渡ってアメリカでも同名のタイトルで大ヒットした。

このように 「スキヤキ」は、日本食の代表の一つとして世界的に有名となってきたが、これにも幾つかのエピソードがある。今回からこの「スキヤキ」について話していこう。

スキヤキの諸説

第一に、この「スキヤキ」の名の語源についてであるが、かなり諸説がある。列記してみよう。

  1. 「剥き焼」説…薄切り肉(剥き身、剥き肉)を焼くから。
  2. 「杉焼」説…日本古来の調理法からの発展。
  3. 「鋤焼」説…農具の鋤や鍬を使って焼いたことから。
  4. 「魚すき」説…魚が牛になり、調理法の「焼き」が付いた。

前回のクイズ、アンケートで皆さんにも意見・考えを寄せてもらったが、その結果を見ると、やはり予想したとおり、(3)の農耕具説がほとんどで80%以上、その他ではユニークな意見として「好き」な物を選んで食べられるからというのもあった。

諸説を分析…

今回は、全ての投稿が正解です。ご投稿、ありがとうございました。

個々に分析してみると、(1)はかなりこじつけめいていて、多分に眉唾物かと思っていたら、とんでもない。小生の家にある三省堂の「新明解国語辞典」で「スキヤキ」を引くと、薄切り肉を焼いて醤油味で食べる鍋料理と解説されていた。②は文字通り杉で作った箱状の物を塩で燃えないように細工し、味噌を敷いた上で鯉などの魚や野菜を焼き上げる調理法。要するに、杉の香りを食材にのせて楽しむ風雅な料理。しかしこれは名前が似ているだけで、実際の関連はなさそう。

こうしてみると、やはり(3)ががぜん有力と思われるが、紙面の都合上、この先は次号へと続く。お楽しみに。