ただの比較級だと思われているかもしれませんが、”as”はオーストラリアでは比較だけでなく、強調、確認、疑惑を表すときにも使います。オージースラングには、”as”をベースとしている言葉が多く、トップ5に入るほど多用されています。
ただし、今月紹介する言葉や表現はオーストラリア独特のものです。アメリカ人、イギリス人などに今月のオージースラングを使っても相手にまったく通じない場合があると思うのでご注意ください!
日本語の「めっちゃ」や「超」と同じくらい不可欠な存在で、オーストラリアでは”as”がなければオーストラリアン・イングリッシュがないといえるほど大切です。この”as”の使い方さえ押さえれば、オージースラング達人の道への大きな一歩になると思います。
先月、オーストラリアの環境と”She’ll be right”意識の影響で、オーストラリア人はできる限り言う必要がない言葉や表現を使わないことを紹介しました。このリラックスした感覚、簡潔性は”as”にも表れています。
学校では英語で比較するとき、一つの”As…as…”という文法が教えられています。”As hot as hell”(地獄と同じくらい暑い! )や” It was as fast as a rocket”というように使い、簡単に何かと何かを比べます。
ところが、常に何かと比較することは面倒くさく、さすがオーストラリアらしく短縮し、その何かと比べているものは相手の想像力に任せます。たとえば、上記の”As hot as hell”は一般的に、”Hot as!”と使います。短縮すると形容詞の意味も強まり、この言い方で強調と比較は同時にできます。”That chick/guy was hot as!”、”Mate, last night I was drunk as!”というように使用できます。
上記の(…as)で作られた”Sweet as!”というオーストラリアン・スラングもあります。イギリス、アメリカでも、”Sweet!”は「ナイス!」や「OKです!」という意味で使用されていますが、オーストラリアでは”as”を付け、その気持ちを強調し、「最高!」という意味になります。
“Do you wanna get a beer after work?” “Yeah. sweet as!”というふうに使います。
もう一つは”As if!”。”As if”は口答えとしての言葉で、子どものころ、大げさに言われたときに使い、相手の話を疑っていることを表すための俗語でした。
“As if!”は”As if that could ever happen!”の省略で「ありえない!」という意味です。大人になるとさほど使わないのですが、子どものように冗談ぽく言うこともあり、CMやコメディー番組などでよく使われています。
最近のコンチネンタル・スープのCMでは、帰宅した彼は彼女が自分のスープを飲んでいたと疑い、聞いてみると、彼女は”As if!”と答えます。一般的に、”You’ll never guess who I met at the weekend - George Clooney!” “Yeah, as if!”というように使えます。
最後に、”as you do”という言い方を紹介したいと思います。英語で少し変わっていることや変なことがあるとき、冗談ぽく普通の振りをして説明することもできます。
“I threw my computer out of the window, as you do, then I realised I had left an important disc in the drive” というように言えます。また、自ら発言する間投助詞としても使えます。
友人が面白い話をしているとき、次のように言ってみては? ”I was driving down the wrong side of the road” “As you do…”。
来月号は”Mate!”です。お楽しみに!
オーストラリアで見かけた面白日本語
変な日本語の刺青やTシャツはまだまだたくさんあるので、今月も紹介したいと思います。
刺青編
野恐い強い-(首の後ろに入れた刺青)もしかして、この人は野原にすむ強い、恐い幽霊みたいな人なのかな。実は”Wild, Scary, Strong”という意味で入れたようです。
豚-(オーストラリア人の上腕に入っていた刺青)太ってないのになぜ? そのことをみんなに教えたいのでしょうか。意味がわかっているのか、不明です。
罪人-(オーストラリア人の腕に入っていた刺青)本人に「刺青の意味がわかりますか」と聞くと「Bad boy ! だろう!」と誇らしげに言いました。確かに”Bad boy”と言えば言えなくもないのですが…。
Tシャツ編
馬鹿外人-(Tシャツに書いてあった日本語)自分の国にいるのに、まだ日本語が読める人にそう思われたいのですか。
侍の奥さま-(オーストラリア人のおばさんが着ていたTシャツに書いてあった日本語)二つの可能性しかありません。一つは旦那さんが侍のような人でTシャツで誇りたい。もう一つはタイムマシンを持っていて、本当に徳川時代の人です。どちらにしても、ちょっと変だと思います。
