アルコール関係の俗語 - クリスの使えるオージースラング教室 - Dengon Net

アルコール関係の俗語

2007-02-02

毎年、キリンビールが国別に一人当たりのビール消費量調査を行います。手に入れた2005年度の結果によると、オーストラリアは一人当たり109リットルで世界4位でした。

しかし、都市別の調査ではダーウィンの消費量は常に世界一で2005年度は、一人当たり230リットルでした。あまりにもビールの消費が多いので、毎年ビール缶で作られた船のレースも行われます。

日本は一人当たり49.6リットルで世界38位でした。月とスッポンですね。 このくらいアルコールが好きな国では、アルコールに関する俗語や表現、パブカルチャーなどが生まれてくることは当然です。今月、みなさんにそのスラングを紹介したいと思います。

今月号の特集でメルボルンのパブやパブの文化、歴史などを紹介しました。では、実際にパブで注文するとき、どういえばいいでしょうか? 一般的に、3種類のアルコールがあり、ビール、スピリッツ、カクテルに分かれています。“Amber nectar”(ビールのこと)を注文するとき、飲みたいグラスのサイズとビール名を組み合わせて注文します。“A pot of (ビール名) thanks.”というようにいいます。

そして州によって、グラスのサイズの呼び名が違うこともあるので、戸惑うかもしれません。 285mlのグラスを“Pot”というのは、ビクトリア州、ノーザンテリトリー、タスマニア州では一般的ですが、ニューサウスウェルズ州、クイーンズランド州、ウェスタンオーストラリア州では“Pot”でなく、“Middy”ということが多いです。

真夏の暑い日に、大きなグラスで飲みたい! でも、呼び名はさらに複雑になります。一般的に“Pint”は570mlですが、Pintのサイズが違う州もあります。ニューサウスウェルズ州、クイーンズランド州、ウェスタンオーストラリア州、ノーザンテリトリーでは“Pint”と“Pot”の間の“Schooner”(425ml)も存在します。そして、サウスオーストラリア州で“Schooner”を注文すると、ビクトリア州の“Pot”と同サイズのグラスが出てきます。

カクテルの名前は世界中同じなので、ここでは紹介しませんが、オーストラリアではスピリッツを注文するときにスピリッツ名を省略することがよくあります。Bundaberg Rumは“Bundy”、バーボンのJim Beamは “Beam”、 Stolichnaya Vodkaは“Stollie”、そしてJack Daniels は“JD”と呼ばれています。簡単に“A Bundy and Coke, thanks.”といえばOKです。

パブ以外でアルコールを飲むとき、オーストラリアでは“Bottle-O”で買います。“Bottle Shop”の省略で、9月号で紹介済みの「省略のO」の一つです。 Bottle-Oでも特別な俗語があり、ミックスドリンク(たとえばVodkaとジュースがミックスされた缶や瓶)は“Mixer”、ワインは“Vino”(イタリア語)、そして、ペンキをはがすための液体のように質の悪いアルコールは“Paint stripper”と呼ばれています。

瓶ビールは瓶の首の長さで呼び名が変わり、“Stubby”(最も売れているサイズ)以外に、“Middy”や“Mid-neck”“Long-neck”などもあります。“Stubby”は“Stub”(切り株)から来ていて、“Stubby”から“Stubby holder”(ネオプレン製の瓶の入れ物)も誕生しました。

最後に、ビール2杯で酔ってしまい、大声をすぐ出す人をオーストラリアでは“Two-pot screamer”といいます。今度、バーやパブに行くときは周りをよく見てください、きっと周りの人の中に“Two-pot screamer”がいると思います。そのときに使ってみてください。