1.事案の概要
(1) ワーキングホリデーのため在留していた邦人男性A(年齢20歳代)は、ゴールドコースト市内のホストファミリーに滞在中、貸し与えられた自室内に保管していたスーツケース内から現金約500豪ドルなどを窃取された。スーツケースの鍵は同室内に保管していた。同様の事件が以前にも同所で発生しているとの情報もあり、このホストファミリーは、受け入れた学生等を日中バーベキューに連れだしている間に共犯者に現金を盗ませていたと疑われる。(窃盗被害)
(2) ワーキングホリデーのため在留していた邦人女性A(年齢20歳代)は、ゴールドコースト市内のホストファミリーに滞在中、母子家庭であった同世帯に頻繁に出入りしていた世帯主の交際相手(豪国籍男性)に言葉巧みに連れ出され、モーテルに連れ込まれた上、体に触られる等の被害を受けた。(強制わいせつ被害)
(3)ワーキングホリデーのため在留していた邦人女性B(年齢20歳代)は、ゴールドコースト市内のホストファミリーに滞在中、Bと同ホストファミリーの主人が親密な仲になったと邪推した主人の妻に、繰り返し生命身体に危険を感じる程度の害悪を告知された。このため転居したところ、同主人から、出て行かないでくれと懇願したのに何故出て行ったのかと、執拗に電話及びEメールを送信された。(脅迫及びストーキング被害)
(4)ワーキングホリデーのため在留していた邦人女性C(年齢20歳代)は、ゴールドコースト市内のホストファミリーに滞在中、主人(豪国籍)に強いて姦淫されそうになったが、未遂であった。(強姦未遂被害)
2. 注意事項
本来であれば滞在中安心の拠り所となるべきホストファミリー内で発生しているトラブルは多く、上記以外にも事件の報告や相談が当館に寄せられています。相互の信頼関係を前提として、いわば家族の一員としてホストファミリーと生活する場合であっても、実際多くの被害が発生している現状を考えれば「自分の身は自分で守る」心構えは当然必要となります。被害を防止するため以下のことに注意してください。
(1)ホストファミリーを無条件に信用し、全てを委ねることを避ける。旅券他貴重品や現金は自分で保管管理する。信用して預けた現金を返してもらえなくなったり、学校に支払う必要経費の名目で現金を騙し取られた事例もある。
(2)安全とプライバシーを保つためには施錠が可能な部屋を与えられることは必要最低限の条件であり、この条件に合わない環境では被害の防止は不可能である。
(3)家族の言動、家屋の構造、家庭に出入りしている人物、周囲の環境等で、安心して生活できないと感じた場合には、速やかに転居する。
(4)ホストファミリーを手配した仲介業者又は学校の24時間緊急時に対応が可能な職員の連絡先を確認しておく。
(5)時間場所に関係なく過度の飲酒を避ける。
(6)女性の場合、男性に対する不必要な肉体的接触が誤解を招くことを認識する。また、過度に肌を露出した服装を避ける。
在留届の提出は、旅券法第16条及び同施行規則第12条に規定された旅券名義人の義務です。当地に3ヶ月以上滞在する場合には、必ず在留届を提出してください。住所その他に変更があった場合や帰国時にも届け出が必要です。また、最近では、日本に在住する家族が、在留邦人の方々の安否、所在確認を当館に依頼するケースが増えていますが、在留届の提出がないとこのような依頼や照会に対応することが非常に困難となります。
