ブリスベン総領事館からのお知らせ - 在ブリスベン日本国総領事館 - Dengon Net

ブリスベン総領事館からのお知らせ

2004-08-04

日本人女性被害強姦致傷事件(日中の海岸における凶悪事件)

6月12日午後4時頃、ギンピー(Gympie)から東に入った海岸、レインボービーチ(Rainbow Beach)で、年齢20歳代の日本人女性が、刃物を所持した白人の若い男に強姦される事件が発生しました。事件発生時現場の近くでは多くの行楽客などが海水浴や釣りをしていましたが、砂丘や灌木など地形的な条件が周りからの視界をさえぎっていたため、事件が起きていることに気が付く人はいなかったようです。被害者は病院に収容され、犯人に抵抗した際に左手に負った切創の手術等手当を受けました。

その後6月20日に本件の被疑者として地元に居住する18歳の男が警察に逮捕され、同21日にはギンピー裁判所において、強姦罪、重傷害罪などの容疑で起訴されています。

この種の犯罪はいつ、どこで発生するか分からず、日本でも、オーストラリアでも多発する傾向が続いており、被害者の年齢も様々であり、被害者が犯人と面識があるケースが多いのが特徴と言えます。また、被害者が警察に届けることを恐れて犯人が被害者を殺害する極めて悲惨な事件も散見されます。

今回の事件に関しては、犯人が被害者と面識があったとは考えにくく、いわゆる「オポチュニスト」による犯行であった可能性が高いと思われます。オポチュニストとは、犯罪を行なうチャンスがあれば犯行に及ぼうと被害者の隙を窺っている者のことで、この事件でも犯人は、ターゲットとなる女性が犯行に好条件な場所に移動するのを、しばらくの間待ち受けて狙っていたものと考えられます。オポチュニストは、行動がどこか不自然なため、周りにいる人物をさりげなく観察しているうちに、この人は挙動が不審だと識別できる場合がありますが、慣れない場所で緊張していたり、あるいは観光地などで楽しい時間を過ごしている時には、どのような人でも隙ができてしまい、危険を察知することは困難になってしまいます。被害者の女性もこのような不幸な事件に遭遇するとは全然予想できなかったことでしょう。被害者の一日も早い回復を祈るばかりです。

被害防止のための注意事項

日本人女性が被害に遭う強姦事件は、ゴールドコーストやケアンズなどでも発生しています。肉体的な被害ばかりでなく、精神的に大きな衝撃を受け、専門家による長期間のカウンセリングを必要とする被害者もいます。このような被害事件の再発を防ぐため、次の点に十分注意してください。

1)外出中は時間帯に関係なく周囲の不審人物に注意を払う。 2)不審な人物に気が付いた場合は、速やかにその場を離れる。 3)地理不案内な場所では、できる限り単独行動を避ける。 4)できる限り肌を露出した服装を避ける。 5)場所に関係なく過度の飲酒は慎む。 6)異性に対する肉体的接触や視線は、自分が考えている以上に相手を刺激することになるので注意する。 7)不用意に異性を自分の部屋や自動車に入れない。また、不用意に相手の部屋に入ったり自動車に乗ることも同様に避ける。

万が一被害に遭ってしまった場合には、時間が経過しないうちに勇気を出して警察に被害を届けるべきです。すぐに被害を届けないと、犯人を起訴するための証拠が破壊されるばかりでなく、卑劣な犯人を助長する結果を招き、犯人は逮捕されるまで同様の犯行を繰り返し、さらに多くの被害者が苦しむことになるからです。