ブリスベン総領事館からのお知らせ - 在ブリスベン日本国総領事館 - Dengon Net

ブリスベン総領事館からのお知らせ

2004-09-09

スパイキング(飲物への薬物混入)による日本人女性被害強姦事件

昨年12月24日深夜、ゴールドコースト市サウスポートに所在する被害者の自宅内で、30歳代の日本人女性が、交際中の豪国籍男性を自宅に入れたところ、この男性と一緒に飲んでいた飲み物の中に薬物を混入され、これを飲んだ数分後に意識がもうろうとなって昏睡状態に陥り、その間にこの男性によって強姦される事件が発生しました。

被害者の女性は、この事件の3年位前に別の事件の被害に遭い、直ちに警察に通報したのですが、現場に臨場した警察官の対応が全く被害者の心情を理解しないものであったため、相手の男性を訴えたいという気持ちはありましたが、警察に被害を届けることを躊躇してしまいました。一人暮らしをしていた自宅内での事件だったため、家の中にいたのは当然被害者と犯人だけ、しかも昏睡状態になっていた間に被害に遭っているので、その前後の記憶が全くなく、相手の男性も強姦したことを認めたり謝罪するようなことはしませんでした。この女性は身近に相談できる相手もなく一人で悩み、迷っているうちに時間が経過し結局被害を届けることができませんでした。精神的な被害から立ち直り始め、当総領事館に相談した時には事件発生から6ヶ月が経過していました。

前回も記述しましたが、この種の犯罪は日本でも、オーストラリアでも多発する傾向が続いており、被害者の年齢も様々であり、被害者が犯人と面識があるケースが多いのが特徴です。しかし当総領事館に強姦事件の被害が届けられる件数は少なく、機械的に届けられた被害事件の件数を集計しただけでは被害の現状を把握することができないので、独自に調査したところ、クイーンズランド州では少なくとも一週間に一人の割合で日本人女性が強姦事件の被害に遭っており、一年間では最低50名が被害に遭っているという驚くべき結果が出ました。加害者の犯行方法としては、被害者と知り合ってすぐに犯行に及ぶのではなく、数回会って自分が無害な人物であることを装い、その後被害者が警戒心を持たないように一対一ではなく、複数の友人や知人を集めた個人の自宅での食事や飲酒に誘い、被害者に過度に飲酒させたり、スパイキングによって抵抗を不可能にしてから犯行に及ぶ手口が最も多いということも明らかになりました。

被害防止のための注意事項

スパイキングによる強姦事件の被害を防ぐため、次の点に十分注意してください。

(1)自分の飲み物から目を離さない。 (2)パーティー等では他人が作った飲み物には 口を付けない。 (3)場所に関係なく過度の飲酒は慎む。 (4)強引に飲酒を勧める人物に警戒する。 (5)複数の人が集まる場合であっても、個人の 自宅や部屋に誘われたら不用意に応じない。

万が一被害に遭ってしまった場合には、時間が経過しないうちに勇気を出して警察に被害を届けるべきです。すぐに被害を届けないと、犯人を起訴するための証拠が破壊されるばかりでなく、卑劣な犯人を助長する結果を招き、さらに多くの被害者が苦しむことになるからです。当総領事館では、日本人が関係した事件事故に関する情報を必要としています。特に事件の被害に遭った方からは、電話やEメールでも結構ですから連絡をいただきたく、ご協力をお願いいたします。


総領事館では邦人の方に広く注意喚起するために、事件に関する情報を求めています。危ない目に遭ったことなどの情報を共有することで、犯罪や事故の被害を未然に防ぐことができます。(事件事故担当)領事岩井までご連絡ください。 17F, Comalco Place, 12 Creek St, Brisbane Tel:07-3221-5188 (担当 岩井) Email:security1@magna.com.au