ブリスベン総領事館からのお知らせ - 在ブリスベン日本国総領事館 - Dengon Net

ブリスベン総領事館からのお知らせ

2004-10-11

2003年(平成15年)海外における邦人援護統計の概要

2003年における日本の在外公館(大使館や総領事館)が取り扱った事件、事故に係わる援護件数の総数は、14,473件(対前年比0.76%増)、総援護件数は17,417人(対前年比2.48%増)でした。 2003年は、新型肺炎(SARS)、イラク戦争、テロによる旅行中の安全についての不安などから、海外渡航者数は前年比19.5%減の1329万6330人(332万6千人減:法務省入国管理局統計)と大幅に減少したにもかかわらず、援護件数がわずかながらも増加したのは、海外渡航者数に占める在外公館における被援護者数の割合が継続して高くなってきており、依然として邦人が海外でトラブル等に遭遇する機会が増加傾向にあることを示しています。

特に目に留まるものとしては、「犯罪加害」が508件から609件(対前年比19.9%増)へと大幅に増加している点です。また一方で、「犯罪被害」が7.109件から6.253件(対前年比12.0%減)と減少していますが、旅券、財布等の遺失は2.167件から2.508件(対前年比15.7%)と増加しています。その他、ビジネス上のトラブル、出入国、査証関係のトラブル、外国人配偶者及び子供の問題に関わる援護案件等が増加しています。

犯罪加害の主な内訳としては、出入国、査証関係犯罪(184件、210人)、詐欺及び詐欺未遂(48件、78人)、麻薬(63件、69人)が挙げられ、いずれも前年に比べ増加しています。 犯罪被害の中では、強盗被害(対前年比32.9%減)、窃盗被害(対前年比11%減)が大きく減少していますが、これは、外務省海外安全ホームページ等を通じて渡航先国の治安関連情報へのアクセスが容易になったことや、テロ事件等の不安から旅行者等の自己防衛意識が高まってきていることも要因と考えられます。一方、詐欺被害が14.7%増となっており、これは、いかさま賭博、宝石、骨董品、洋服などの売り付け等詐欺手口の巧妙化に起因すると見られます。

在外公館別援護件数の上位20公館は、次のとおりです。 1位 在タイ日本国大使館 1878件 2位 在ロサンゼルス日本国総領事館 860件 3位 在ロンドン日本国大使館 804件 4位 在フランス日本国大使館 733件 5位 在フィリピン日本国大使館 728件 6位 在上海日本国総領事館 641件 7位 在ニューヨーク日本国総領事館 418件 8位 在大韓民国日本国大使館 379件 9位 在ミラノ日本国総領事館 377件 10位 在イタリア日本国大使館 343件 11位 在シドニー日本国総領事館 314件 12位 在ブリスベン日本国総領事館 241件 13位 在バンクーバー日本国総領事館 234件 14位 在スペイン日本国大使館 197件 15位 在マレーシア日本国大使館 193件 16位 在香港日本国総領事館 193件 17位 在サンフランシスコ日本国総領事館 192件 18位 在広州日本国総領事館 177件 19位 在バルセロナ日本国総領事館 175件 20位 在オランダ日本国大使館 160件

2003年に全在外公館の中で援護件数が12位であった当館は、前年2002年の16位からランクを上げ、取扱い件数も28件増加(対前年比13.1%増)しています。最も取扱い件数が多かったのは、全体の約3分の1を占める窃盗被害(81件)で、手口としては、車上ねらい、置引きなどの屋外盗が大半でした。 また旅券等の遺失届出が、窃盗被害に次いで多く、両者を合わせると取扱総数の約50%に上り、外出中自分の所持品に対して注意を払うことで防げる事件等が多いことを示しています。

上記の統計は、被害者等が当館に届け出た事件等だけを計上したもので、中でも窃盗被害事件は、旅券の再発給申請に必要なため当館に届ける必要があるもの以外は、ほとんど届け出がありません。実際に最近ゴールドコーストで多発し、日本人が被害に遭っている車上ねらいや置引きは、少なくとも届出件数の2倍以上発生していると見ています。