今シーズンは少雨のうえ乾燥した日が続き、ビクトリア州をはじめタスマニア州、ニュー・サウス・ウエールズ州など各地でBushfireが発生、大きな被害をもたらしています。12月9日には、Bushfireの煙がメルボルン近郊一帯を覆いつくしたほどでした。
そこで、Bushfire対策として、次のことを参考にしてください。ただし、当然のことながら一番の対策は、Bushfireが予想される地域には行かないことです。メディアあるいはCountry Fire Authority, Victoria (www.cfa.vic.gov.au)などにより最新情報を入手して安全を確かめてください。
Bushfireの脅威
Bushfireの恐ろしさは、燃え盛る炎だけはありません。最も警戒しなければならないものの一つは、炎からくる放射熱です。実際にBushfireで被害に遭う例として、放射熱による脱水症状、窒息などがあげられます。Bushfire対策として、放射熱対策をいかに行うかがポイントの一つです。
また、Bushfireの前兆としては、なまぬるい水、煙、風、停電、断水、電話の不通、消防車や飛行機などの往来などがあげられます。
服装
Bushfireは、通常、気温の高い日に発生します。ショートパンツ、サンダル、素足など露出度の高い服装は、死につながる危険性が高いといえます。 そこで、次のような耐火性のある服装、手袋を準備しておくことが重要です。
- ・ウールやコットンなど自然の繊維質で作 られた長袖のつなぎ服、長袖の上着、ズ ボン
- ・つばの広い帽子やヘルメット
- ・ゴムや化学繊維ではない、しっかりした作りの園芸用手袋
- ・顔を防護し、煙をろ過するための濡れたマスクや大きなハンカチーフ
- ・煙や火の粉から目を守るためのゴーグルやメガネ
ぴったりした服装や重い服は負荷がかかります。また、家族全員の服を準備し、その保管場所をみんなに周知しておくことが大切です。
Bushfireの炎が通過する時間は、通常5分から20分といわれています。耐火性のある服装をすることも大切ですが、一番良いのは火が通過するまで家のドアや窓を閉めて、中にいることです。 また、プールや貯水タンクに入ることは安全とはいえません。水面上の空気は非常に高温で、酸素は燃えて二酸化炭素が多くなっていることから、息継ぎのときにこれらの空気を吸入することは非常に危険だからです。
脱水症状
Bushfireで警戒しなければならない事項に脱水症状があげられます。
Bushfireによる高温と余分な服から、たくさん汗をかきます。体を冷やし、水分を補給することが大切です。喉が渇いていなくても水分を補給してください。
また、アルコールや炭酸は、脱水症状を促進することとなるので、飲んではいけません。
子どもや老人は、特に注意する必要があります。冷水のスポンジで体を冷やしてやったり、水を飲ませたりしてください。
車でBushfireに遭遇したら
周囲が背の高い乾燥した草木や雑木林でないことを確認し、車を路肩に寄せ停車してください。車を止める場所は、土の地面やコンクリートで舗装された広々とした区域が最適です。むやみに車外に出ると放射熱にやられてしまいます。
- ・周囲にブロック塀やコンクリートの車庫 などがあれば、そこに車を止める、放射 熱を遮る。
- ・エンジンを掛けっ放しにし、ハザードランプとヘッドライトを点ける。
- ・窓ガラスを閉め、車体を冷やすために車内循環の状態でエアコンを作動させる。
- ・化学繊維ではない服で肌を覆い、炎が通 り過ぎるまで、ウールの毛布を被り窓よりも下の高さで可能な限り低い姿勢を保つ。 ※Bushfireの危険性のある地域へ出かける際 は、ウールの毛布を準備しておく。
- ・熱さが感じられなくなるまで車内に留まり、炎が通過して放射熱の影響がなくなったことを確認して車から降り、安全な場所に避難する。
その他、家の内外の対策として、家に入ってくる火の粉と煙を防ぐため窓やドアを閉め窓から家具を遠ざけ、窓やドアの縁を濡れたタオルや毛布で塞ぐことやバスタブやバケツに水を貯めておくこと、家の外周の家具やドアマットなどを片付けておくことなども対策の一つです。
普段から地域の避難場所を確認し、Bushfireに関する最新情報を入手し早目の避難を行うとともに、旅行を計画する際は、Bushfireが発生している場所には行かないことが重要です。
【参考】 Country Fire Authority (CFA)
Web:www.cfa.vic.gov.au
