在メルボルン総領事館は、オーストラリアの8つの州/特別地域のうち、ビクトリア州、南オーストラリア州及びタスマニア州の3つの州を管轄しています。オーストラリアは、先進国の中でも比較的治安が良く、気候も温暖であることから、観光を始め留学、ワーキングホリディ、ビジネスなどで多くの邦人が各地を訪れていますが、当地の状況をよく理解していないために、事件や事故などのトラブルに巻き込まれる邦人が少なくありません。
1.各州の特徴
(1)ビクトリア州
全体的な治安は安定していますが、都市部では、路上窃盗、車上ねらい、器物損壊、暴行・傷害、薬物事犯が多く、また周辺部では、侵入窃盗、強盗、車上ねらい、自動車盗などが多く発生する傾向にあります。なお薬物中毒者による、薬物購入代金欲しさからの小額現金を狙った強盗事件も多く発生しています。
メルボルン及びその近郊の西側地区は、比較的事件の発生が多いようで、在留邦人は比較的南東部や東部地区に多く居住しているようです。犯罪の発生が比較的多いところとしては、サウスメルボルン、フッツクレイ、フィッツロイ、ブランズウィック、コリンウッドなどが挙げられます。
また、チャペルストリート、セントキルダ、ライゴンストリートなどの繁華街も、昼と夜ではガラリと様変わりすることから、注意が必要です。更にシティのゲームセンターでは、アジア系の若者による薬物の売買が行われていることがあり、近寄らない方が無難です。
(2)南オーストラリア州
南オーストラリア州の治安も安定していますが、過去に日本人留学生が殺害される事件も発生している他、銃器を使用した強盗・傷害事件や、ガソリンスタンドやコンビニエンス・ストアなどを対象とした小額の現金を狙った強盗事件が後を絶たないことから、十分な注意が必要です。
アデレードでは、シティの歓楽街であるハインドリー・ストリートで、特に傷害事件や薬物に絡んだ事件が多く発生しているので、できるだけ避けるようにしてください。その他、アデレードは緑に囲まれた都市ですが、夜間の公園は照明が暗く、人通りも極端に少なくなることから、性犯罪が発生しやすくなるので、夜間の立ち入りは避けましょう。
(3)タスマニア州
タスマニア州においては、これまでに重大な事件の発生はあまりありませんが、ショッピングセンターなどの駐車場でのひったくりや車上ねらい、侵入窃盗などが発生しています。また、気候の変化が激しいことから、大きな自動車事故の報告が目立ちますので、自動車の運転には十分な注意が必要です。
2.治安状況
オーストラリアは「安全で治安が良い」とよく言われますが、果たして本当でしょうか? 当地での犯罪の発生状況は次の表の通り、決して安全とはいえません。「日本を除く先進国の中では比較的安全である」と言えるだけです。この点をよく認識しておくことが肝心です。大半は、ちょっとした注意を払っていれば被害に遭わずにすんだと思われます。
海外では、「自分の安全は自分で守る」ということを自覚したうえで、当地での滞在をエンジョイしてください。邦人が被害者となった犯罪は、置引きやスリ、ひったくり、車上ねらいといった窃盗事件がほとんどですが、最近では、強姦、強盗、暴行・傷害、強制わいせつなどの凶悪事件や薬物事件に巻き込まれる例もあります。
