検疫のお話-オーストラリアに持ちこんでいいもの悪い物- - 特集:メルボルン - Dengon Net

検疫のお話-オーストラリアに持ちこんでいいもの悪い物-

2005-12-07

検疫犬について

オーストラリアで、海外旅行者が持ち込む肉類や農産物の規制品を探知する「検疫犬」が成果をあげています。『検疫犬先進国』と呼ばれるオーストラリアでは約120頭の検疫犬が活躍しています。今回、取材したメルボルン国際空港では、10頭のビーグル犬が働いています。

豪州で検疫犬が導入されたのは1992年。果物や野菜、肉、生きた鳥・爬虫(はちゅう)類など30種以上の規制品のにおいをかぎわけ、対象物を探します。かばんに付いた強い残り香に誤って反応する場合もありますが、1年以上の経験のある犬なら、正しく探知するそうです。

犬は人間のように乗客の人種や性別、人相や年齢で判断しません。何の先入観もなく、においをかいで規制品を見つけ出します。これは、非常に効率がよく効果的な方法で、大量の規制品の持ち込みを未然に防いでいます。タスマニア州を除き、全国の検疫犬の訓練を行うのは、シドニー郊外の施設で政府公認トレーナーとハンドラーと呼ばれる専属の係官とともに計13週間かけて訓練します。

検疫犬は米国やカナダ、ニュージーランド、韓国などでも導入されています。そして、日本でも12月に2頭のオーストラリアで訓練された検疫犬がデビューします。

空港到着の際に、荷物コンベアのある所で、検疫犬に出くわすことがあるかもしれません。検疫犬は乗客荷物の中に検疫の対象となるものがないか、匂いをかいで調べているだけです。訓練されているので、かみついたり、ほえたりしません。近くに寄ってきたら、荷物を床に置き、犬に検査をさせてください。仕事中なので、触ったりしないでくださいね。

まれに、特に1、2日前に荷物に入っていた肉類や果物の残り香を探知する場合があります。検疫官は、検疫の対象となる物がないことを確認するために荷物を調べたいと依頼するでしょう、事情を説明し検疫官の依頼に素直にこたえれば、たいした時間はとられません。

  • Chelsea_Benson ハンドラーのChelseaさんと検疫犬のBensonくん。メルボルン国際空港で仕事を始めて1年半。その間に、1,260個の規制品を見つけ出しました。その60~70%が申告なしで持ち込もうとしたもの。 多くのケースは、鞄に入れたままで申告し忘れてしまったものだとか…。うっかり行為が思わぬ環境破壊や病原体を持ち込む結果になってしまうかもしれません、みなさん気をつけてください!

検疫犬の仕事ぶりを拝見

  • 01 検疫犬ベンソン君は、お仕事が大好き。 ハンドラーのチェルシーさんの指示に従って動きます。
  • 02 スーツケース一つ一つをチェック。大きなスーツも立ち上がって調べます。
  • 03 持込禁止物の匂いがしたスーツケースの横に静かにお座り。ハンドラーの指示を待ちます。
  • 04 見事、禁止品目を発見。 検疫犬の鼻はごまかせません。
  • 05 きちんとお仕事した後は、お待ちかねのごほうびがもらえます。