検疫犬Q&A
Q どうしてビーグルやラブラドールなの?
A 空港でビーグル犬を使うのは、もともと猟犬で獲物のにおいを嗅ぎつける習性があり、食いしん坊でおやつ目当てに喜んでお仕事をするワーキングドックだから。それに小柄で愛きょうがあり、乗客に脅威を与えないという理由からです。オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・アメリカの4ヶ国では、検疫についての理解を広めるプロモーションのアイコンとして空港での検疫はビーグルで統一していこうという動きがあるようです。
包集配所に配置される検疫犬は、多くの荷物の中から対象物を探し出すため、大型で機動力のあるラブラドルレトリバーやボーダーコリーなどが活躍しています。彼らは、大きなコンテナの中から目的の箱を掘り出したりもするそうです。そして、ごほうびはおやつではなく、おもちゃ。身体を動かすことが好きな犬が選ばれています。
Q 検疫犬候補の犬はどこから見つけてくるの?
A 検疫犬のほとんどが、何らかの事情で飼えなくなった人達からの寄付か、捨てられたり迷って家に帰れなくなり保護された犬達です。
Q 犬によって向き不向きはあるの?
A 寄付や動物愛護施設からの知らせを受けると、AQISのスタッフが出向いて犬と面会します。そして、厳しい適性検査を行い、見事合格した犬だけが、トレーニング所へと送られます。適性検査の合格率は、なんとたったの4~5%! そう、AQISで働いている検疫犬は皆選び抜かれたエリート犬なのです!
ちなみに、適性検査は空港で働く犬であれは、物音に動じない、人がたくさんいても気にしない、フレンドリーである、集中力があるなどたくさんの項目をクリアしなければなりません。
Q トレーニング期間は?
A トレーニングは、シドニー郊外の施設で13週間。そのうち8週間は、ハンドラーと呼ばれる係官との信頼関係を深めるため一緒に訓練します。13週間の訓練後は、卒業テストがあり80%以上の確率で目標物を探し出さなければ、卒業できず訓練が追加されます。
無事、卒業した犬たちはハンドラーと一緒にそれぞれの空港に配置され働き始めます。しかし、卒業しただけで安心していられません! 検疫犬には6ヶ月ごとにテストが行われ、80%の探知率を下回ると訓練所に戻り、訓練し直すシステムになっています。
Q トレーニングや仕事する上で大切なことは?
A やはり信頼関係。検疫犬は訓練のときから担当ハンドラーと行動を共にします。ハンドラーは、仕事の合間の散歩やブラッシングはもちろん、規定体重の維持や健康管理にも責任があります。
Q 検疫犬の1日の仕事量
A 通常、空港には2~3頭の検疫犬が働いています。1フライトにつき1頭の検疫犬が1時間半かけて規制品の探知を行います。朝から晩までズーと働いているの!? と思われるかもしれませんが、1フライトごとに交代しています。1頭が1日に4~5フライトの探知を行っているそうです。
Q 仕事する期間は?(何歳でリタイヤ?)
A AQISに引き取られる犬は、生後2年までの若い犬たちで、引退は8~10歳。臭覚や体力の衰えが出始めたら、引退です。引退後、ほとんどの検疫犬がハンドラーの自宅に引き取られていきます。
