
次の目標は12月のアジア大会。体力・気力を強化して、海外で戦える選手に
10月8日(日)~14日(日)に「Jayco Herald Sun Tour 2006」が開催されました。Sheppartonを皮切りに、Bendigo、Nagambie、Benalla、Lake Mountain、Kewとビクトリア州で競技が進められ、最終日はLygon Streetで戦いが終わりました。
TVや新聞で力強いレースの様子を見た人も多いと思います。インタビューは最終戦のほんの数時間前に行い、選手も監督もリラックスした様子でしたが、内に秘めた闘志が言葉の端々にうかがえました。
左から清水選手/三浦監督/広瀬選手。
スタート直前の飯島選手。
難関のコーナーで。廣瀬選手。
負けず嫌いが育てた
廣瀬:高校1年のときにマウンテンバイクがはやり、はまりました。スピードを出すことが好きで、始めてから3ヶ月で草レースに優勝しました。
本格的なレースに出たときに2位になり、すごく悔しくてその後、がむしゃらに練習しました。大学を卒業後実業団チームに入り、ヨーロッパの大会やロードレースの経験を積んできました。
清水:高校1年のときに自転車競技部に入り、ロードレースにはまりました。2005年の国体のトラック競技で優勝しました。
三浦:自転車競技のなかでもロードレースは、ツール・ド・フランスに代表されるように、とてもドラマチックなスポーツです。今回は各国から14チーム98名の選手が出場しています。
日本からはオリンピック選手、大学生チャンピオンらでナショナルチームを結成してきました。普段の練習はバラバラですが、ロードレースは個人の速さを競うだけでなく、チーム力も問われる種目なので、選手を選ぶときにどんなタイプの選手か個々に見極め、組み合わせて7人選びます。
時速40~70kmの世界
三浦:今回廣瀬が第4ステージで優勝する偉業を成し遂げ、日本の自転車競技界に大きな影響をもたらすと思います。
清水もアシストで一緒に走り、いい成績を残せたので、次へのステップになりました。本当はもう少し上位に食い込めたはずなんです。残りの距離を間違えたんですよ(笑)。
清水:本当に失敗でした! 突っ走りすぎで、周りが見えなくなっていました。
三浦:若い頃はがむしゃらで熱いくらいがいい。計算高くなると、その1年はいいかもしれないけれど、あとが続かない。気にしなくていいんです(笑)。
この7月から12月にカタールで行われるアジア大会にむけて、各国でレースを続けてきています。いわば本番が練習を兼ねているのです。だから、選手には自分が勝負できると判断したら、どこからでも力を出していいといってあります。
廣瀬:今回アシストもよかったし、自由に走らせてもらって本当にラッキーです。自分の力をアピールする走りができたし、他の人にも優勝できるという自信が持てたのではないかと思います。
何でも食べる
三浦:いろいろな国に遠征しますから、どこに行っても何でも食べられないと体が持ちません。オーストラリアに来て最初に連れていったのが、Hungry Jack。「ショック療法」でしょうか(笑)。
制限しすぎて「あれはダメ、これはダメ」というと神経が参ってしまいます。それより食べたい物を食べたほうがいい。食事管理の相談は受けますが、基本は各自の自己責任。どれだけ移動に慣れるか、翌日に疲れを残さないか、リラックスできるかも大切です。
オランダは風が強く路面が悪い、イタリアは山の勾配がきついというように、コースによってコンディション、起伏の状態も違えば気候も違います。どんな条件の中でも戦える技術や体力も必要とされます。
今後の課題
三浦:日本人選手は軽量なので山登りは比較的強いのですが、脂肪が少ない細身の選手が多いのでロードレースでは、なかなか活躍の場がありません。
欧米の選手は、大柄で体重があるうえ、筋力、持久力もあるので山もぐんぐん登ります。特にオーストラリアでは、若手で大型エンジンを背負っているような馬力のある選手が育ってきていますね。日本も世界レベルに近づけるように、若手から育てていこうと思っています。
全員:来年もメルボルンに来られるようにがんばります。応援にきてください!
日本自転車連盟Web: www.jcf.or.jp/jp2/index.html
