
今年の目標は世界ランキング100位以内、一つひとつの試合を大事に成果に結びつけていく
インタビューをしたのは、全豪オープン2日目の1月16日。残念ながら前日の本戦第1回戦では、世界第9位クロアチアのMario Ancic選手に4-6・3-6・2-6で負けてしまいました。が、気持ちの切り替えが早いのか、淡々と話す中にも次に向けた闘志が感じられました。
![]()
個人で強さを競うことが好き
両親が趣味でテニスをやっていたので、3歳か4歳の頃から一緒にラケットを握っていました。小学校3年生のときに、自宅近くにある湘南スポーツセンター(SSC)のジュニア育成プログラムを始めましたが、その頃はサッカーもやっていて、5年生になってテニスだけに絞りました。小学校、中学校を通じてSSCで練習し、全国大会に出たりしました。
テニスはチームでやるスポーツとは違い、自分次第で勝てるおもしろさがあるのをそのころから子ども心に感じていたのかもしれません。高校ではテニス部に入りましたが、そこでもSSCで一緒の友人が多かったのでいつも仲間とテニスをしていた感じです。
あまり、怖さやリスクを考えず、18歳のときにプロに転向しました。ただ、大学に進学するか、テニスのプロ選手になるかに迷いはなかったです。
ハードなスポーツ
普段の練習は1日に4~5時間。筋トレ、ジャンプ、走り込みなどトレーナーとプログラムしてメニューを決めます。試合前は1日1~2時間の練習で、普段とは別のスケジュールを立てます。
試合に臨むときは、対戦相手の研究はしますが、自分のプレースタイルは変えることはありません。試合中に気がついたところを直したりはしますが、できる範囲でやってベストを尽くします。
テニスは1年中世界各地で大会が開かれています。移動時間も含めて1週間とカウントしたとして、年間48週のうち30週ぐらいは大会に出ています。
その内訳はATPランキングに反映される世界大会が約22週、全日本、デビスカップなど日本国内のものが5週ぐらいです。ですから、1年の半分が試合で、常に試合に向けて調整している状態。オフはほとんどない厳しい世界です。
もちろん技術的に高いものも要求されますし、体力体格も「やりながらつけていく」と思っています。また、経験が何より大事で、どんな選手とやるのも勉強になるし、大きな大会の雰囲気にのまれないことなども体験しながら、覚えていきます。
世界各地に出かけますが、飛行機を降りたあと、10時間も車にゆられるような場所での試合もあります。食事も希望するものが手に入るとは限りません。そんな過酷な条件を克服していく強さも身につけないとなりません。
テニスは若い頃からのトレーニング次第で、プロとしてもAndre Agassi選手のように35歳、ダブルスでは40歳ぐらいまで続けることができます。個人で成長の度合いが違うので一概にはいえませんが、ピークは25~27歳ぐらいでしょうか。それまでには自分ももっと高いポジションにつけたいです。
理想は世界一ですが現実は厳しいので、毎年世界ランキングを着実に上げていくことを目標にしています。今年の目標は、100位以内、次の年は50位以内と決めています。それも一度に50位上げるのは無理なので、10位、20位と少しずつ上げていくこと。1回1回、1年1年が勝負なので、地道に後悔しないようにやっていきます。
コートにいる人達全員で楽しみたい
全豪オープンテニスは、ほかの3つのグランドスラムに比べて、とくに日差しが強くまぶしいし、暑く乾燥しているので体力が消耗しないようにしています。でもコートの状態はよく、日本とは違って弾道(バウンド)がはずむので、自分はやりやすいです。
それから、応援合戦も「熱い」ので楽しみです。日本でテニスのイメージは、高級なスポーツ、上品、応援も静かで控えめに、だと思います。でもここの応援の雰囲気はサッカーや野球の応援の仕方と同じように、選手だけでなく観客も大いに楽しんでいるように感じます。
日本人もほかの国の人達のように、ガンガン応援してくれれば、会場の雰囲気も盛り上がり、自分達選手もがんばれます。世界の一流プレーヤーが集まる場所だからこそ見に来て欲しいし、遠慮しないで応援してほしいですね。来年もまた来ますよ!

