監督歴45年、日本ホッケーを牽引。選手の特性を活かし、バランスのとれたチームを創る
7月12日~15日にメルボルン、ステイト・ネットボール&ホッケーセンターでオーストラリアHockyroosと日本代表さくらJapanの親善試合が行われました。北京五輪出場権をいち早く獲得した女子ホッケー日本代表チーム、恩田監督にその意気込みをうかがいました。
日本のホッケー事情
日本のホッケーは100年の歴史と伝統のあるスポーツ。アテネ五輪出場でメディアの露出も増え、徐々に一般の方々にも認知されつつある状況です。日本ホッケーチームが五輪に出場したのは、メキシコ五輪以来、36年ぶり。日本女子としては初めての出場になりました。現在の日本女子チームのメンバーは、アテネ五輪のメンバー16人のうち10人が残っていて、さらなる飛躍が期待できると思います。
日本は、ホッケーの競技人口が少ないのですが、ホッケーの魅力に取り付かれた、向上心のある質の高い選手が多いです。そんな選手の姿を見て感化され、ホッケーに興味を持ち、ホッケーを始めてもらえればうれしいです。
また、岩手県などでは、国体開催を機に、町をあげてホッケーに取り組み、根付いていくケースがみられます。そうした取り組みは、若年層への普及にも繋がり、明日の日本ホッケーを担う人材を育てていく環境を作り出しています。
ホッケーの見所
ホッケーは1チーム11人、ゴールキーパー以外の選手が、55X91.4mのフィールドを前後半、各35分間、休むことなく動き回ります。野球の硬球ほどのボールを追うスピードとスタミナ、さらに集中力が要求されるスポーツです。
ボールをコントロールするスティックは、片面でしかボールを扱えないといった、特殊なルールがあり、高度なスティックさばきが必要になります。もちろん、個人的なテクニックだけでなく、パスワークやフォーメーションなど、チームワークも、試合をするうえで重要になってきます。

スピーディーな攻防戦が楽しめるように、ルールも改正されています。ゴール前の駆け引きも激しく、時速160kmを越えるボールが飛び交います。言葉では伝わりにくいので、ぜひ一度、試合を観戦して欲しいです。
日本女子が強くなった理由
アテネ五輪以降、メディアで取り上げられることが多くなりましたが、日本女子ホッケーチームは、結成されてすぐに五輪の大舞台に立ったわけではありません。80年以上もの長い地道な活動を経て芽が出て、つぼみが膨らみ、今、花が開こうとしています。
オーストラリアやオランダなどの強豪国のホッケーチームに、数名の特定選手を武者修行に出すこともしています。

日本の選手は、強豪国の選手と比べると平均身長が10cmぐらい低いので、小さい体を活かした、小回りの効いたスピードのある戦術を研究しています。スタミナの面でも負けないように、ほかの国の倍近く練習し、体力強化に努めています。選手の健康や食事の管理、精神面の強化など、スタッフ、コーチが一丸となってサポートしています。
今年は北京五輪へ向けてリーグ戦や親善試合、合宿も含め、約320日のホッケー漬けの1年、今回のオーストラリア交流戦にも招待され、海外遠征も過去最多の6回、用意されています。これは、日本チームが国際的に注目されてきた表れです。
北京オリンピックでは、メダルを狙っているので、みなさん応援してください。

