この11月メルボルンに新しい総領事が着任されました。 インタビューにうかがうと、「メルボルンの街並みは素敵ですね」と第一声。どうやらシティ内の銅像にも興味を持たれあちこち「銅像めぐり」もされているご様子。 吉田松蔭がお好きと聞きました。お名前にあるように、質問にも誠実に言葉を重ねられ、「人」との出会いを大切にされていることがわかりました。
多くの方と絆を強め、信頼関係を築いていけたら。
「至誠」というお名前は珍しいですね
昭和24年の戦後生まれなのですが、父が思いを込めて付けてくれたようです。
これまで赴任された国はいかがでしたか?
6年前にフィンランドに赴任しました。私たちは夫婦で散歩するのが好きなのですが、フィンランド人は散歩中にすれ違ってもシャイで挨拶をしません。それは決してマナーが悪いということではないのです。 ムーミンの発祥地であることはみなさんご存知だと思うのですが、このお話に代表されるようにで国民性は素朴でピュア。森の民といわれています。勤勉で親日感情もいいです。 メルボルンに赴任する前は、ニュージーランドにおりました。ここでは人々は行き交う人は挨拶を交わし、何気ない言葉に温かみを感じられました。
メルボルンの印象はいかがですか?
オーストラリアでは、シドニーやブリスベンに行ったことはありますが、メルボルンは初めてです。メルボルンといえば、メルボルンオリンピックの印象が強く地味なイメージでした。 ところが、到着した日はメルボルンカップの余韻がまだ残る11月4日。にぎやかで華やか。活気もある大都会でビックリしました。しかも街路樹が並び公園の多い緑豊かな街。 この間はマイヤーの前でオーストラリアンアイドルに出ていたコシマが、クリスマスソングを歌っていました。歌唱力がありますね。アーティストがあちこちで表現していて芸術性も高い。街歩きが楽しい所だと実感しています。移民も多くこれから食文化の違いも楽しめそうで期待しています。
在任中の抱負をお聞かせください
先人の方々の努力によって、日豪のパートナーシップが深まっています。これが一層増進していくように努めます。それは政府の関係だけでなく、市民層、また人の交流も含めて増進し、深まるように可能な限り努めていきたく思います。 ビクトリア州は愛知県と姉妹関係ですし、おりしも2005年には愛知万博があります。また2006年は日豪交流年(日豪友好基本条約30周年)です。日豪の協力関係がより強固になり、意義ある年となるように希望しています。 日本人コミュニティにも足を運び、多くの方とお話をさせていただいて絆を強め、将来に向けて、信頼に基づく日豪パートナーシップの強化に寄与できたらと考えています。
メルボルン日本人コミュニティにむけて
皆様方が営々と築いてきたものが現在形となり表れつつあると感じています。多くの方々の努力に敬意を表明します。これからもそれぞれの分野でご活躍され、豪州の発展に更なる貢献をされることを願っています。私もスタッフと努力をしていきます。これからどうぞよろしくお願いいたします。
加来 至誠(かく・しせい) 73年外務省入省。在インドネシア大使館三等書記官、在カナダ大使館一等書記官在ケニア大使館参事官、大阪府出向、在フィンランド大使館公使、在ニュージーランド大使館公使を経て、04年11月在メルボルン日本国総領事に着任。

