見てすぐわかるプレゼンテーションが社内のあちこちに。工場の中も整然としていて、仕事への取り組みのしやすさや働きやすさを重要視していることがわかりました。廊下を歩いていてもすれ違う人ごとに声をかける親しみやすさが、家族的な一体感を生み出す秘訣?!
ビジョンを明確にし、 全員で共有していく職場環境を実現したい
オーストラリアン アローについて
1970年代中頃からオーストラリアでビジネスを始め、自動車部品のサプライヤーとして車の神経系ともいえる電装部分のワイヤーハーネスやスピードメーターを研究開発から製造まで手がけています。 おかげさまで、オーストラリア国内ではすべての自動車会社と取引があり、2001年にはベストサプライヤーとしてVictorian Manufacturing Hall of Fame という製造業としては栄誉ある賞もいただきました。
仕事上の心掛け
「~賞」をとる、何月で具体的成果をどれだけ出す、というように何かで一番になることを絶えず心がけています。毎年の目標設定が明確だと達成感や満足感を味わう事が多くなると思います。それを継続していくことで明るく楽しい職場が実現するでしょう。そうして誰もが働いてみたいと感じる会社を目指しています。 日本の親会社矢崎総業の社是は「社会から必要とされる企業」ということを掲げています。それには定量面で製品・サービスの輸出量を伸ばし、定性面では環境や安全に対して熱心な職場としてモデルになる事が貢献だと思っています。 特に環境への取り組みは、「あの会社を見ろ!」といわれるようになるための努力をしています。リサイクルだけでなく、ゴミそのものの量を減らすために材料の選別から徹底しています。この近辺にはマイクロバットというめずらしい蝙蝠が生息しているのですが、社員の提案で会社の前庭に蝙蝠の巣を作りました。毎年500本の木を植えることも実行しています。
地元への貢献
フランクストンにワイヤーハーネスの会社があり、そこを矢崎総業が買収する形で約30年前からフランクストンに根付きました。フランクストンと矢崎総業本社のある静岡県裾野市とが姉妹都市関係になり、地方都市の文化や人の交流が盛んになってきました。弊社はその「仲人役」的な役割を果たしています。毎年フランクストンフェスティバルのメインスポンサーをし、お手伝いをしています。昨年は1万6000人もの人が集まり盛況でした。毎年裾野市に交換留学生を数人送り出しています。
日本からの学生の受け入れも
昨年から、サマーキャンプとして観光ではなく体験学習的なプログラムを組んで日本の中学生を受け入れることも始めています。今年も約150名がきます。日本企業が外国でどう仕事をしているのかというのを見てもらい、国際的センスが身に付けば、あらゆることを違った視点で見られるようになるのではないかと期待しています。
休日の過ごし方は?
息子2人娘が1人いますが、全員独立してしまったので、基本的には家内と2人の生活です。でも、工場のあるサモアや他事業所に、週末出て行って翌週末に帰ってくるという出張の仕方をしているので、家内とはなかなか一緒にいる時間が取れません。 とはいえ、絵を描いたり、版画・彫刻もしますし、大工仕事やガーデニング、写真撮影も好きです。早くリタイヤして、子供たちと長く過ごした思い出のあるデトロイトに家内と一緒に戻り、趣味の世界に没頭したいですね(笑)。
伊藤 寛(いとう ひろし) 京都市出身・自称団塊の世代の水先案内人 1985年から米国ミシガン州に駐在 1999年 矢崎総業入社 米国ジョージア州勤務 2002年からオーストラリアン アロー社長



