熊谷朋之 Nippon Express (Australia) General Manager Melbourne Branch - インタビュー - Dengon Net

熊谷朋之 Nippon Express (Australia) General Manager Melbourne Branch

2005-06-01

管理者としての厳しさと優しさを持ち合わせた熊谷さん。「上司にしたい男性」No.1といっても過言ではないと感じました。 子供達の成長の早さに驚いたり考えさせられたりするという、よき父親でもあります。


Face to face でコミュニケーション。 職場も家庭も円滑な関係を築いてこそ。

日本通運について

日通と聞いて、ペリカン便や引っ越し業者の姿を思い浮かべる方が多いかと思います。弊社は消費者の目に触れやすい、こうした荷物だけでなく、飛行機・船を使った大型商業貨物の運搬、保管をトータルで扱える総合物流の会社です。 最近では、確実性とともに特に「迅速さ」が要求されてきています。弊社は世界中に拠点があり、現在子会社孫会社合わせて53社、35カ国175都市301拠点というネットワークがあります。つまり世界中に同じ仲間がいて、荷物を送る側、受け取る側の体制ができている、確実性とともにツーカーで仕事ができる速さを持ち合わせている、ということになります。 また、引っ越しに関しては受け付けから梱包、荷解きまですべて日本人スタッフが行いますので、きめ細かいサービスができるのが特長です。

入社の動機は?

大学3年のとき、研修旅行と称してヨーロッパに行き、外国に目が向くようになりました。外国に関係する仕事といっても色々な業種がありますが、たまたま日通の中でも活発な事業部だった航空事業部というところを希望して入社することができたので幸運でした。 海外に長期出張した折、代理店管理やコーディネートが自分に向いているのがわかりました。その後アメリカに出向し、メルボルンに来てそろそろ4年になります。

仕事で心がけていることは?

コミュニケーションと労務管理です。コミュニケーションでは、支店長室に座ってばかりいるのではなく、現場担当者に「あれはどうなった?」などと声をかけて報告しやすい状態を作ります。メールは全員への通知などには便利ですが、やはり一人一人顔を見て話すことが大事だと思います。 日本のように「アフター5」がないので、業績がよかった時にはランチタイムに経費でピザをオーダーしてみんなで食べる、といったことをし、みんなでがんばったという達成感を味わう場を作ります。チームで働く意識を持たせ和を保つことが重要なポイントだと感じています。 アメリカでは自己主張がきつく、何かあるとすぐ訴訟問題にもなりかねないので、とても労務管理に気を遣いました。限られた労働時間の中で、円滑に効率的に仕事をしてもらうにはどうするかをいつも考えています。たとえば、一時的に大きな仕事が増えたようなときには短期で人を採用し、人員確保。それぞれの負担が大きくならないことで効率をあげていけるようにします。気持ちよく仕事をしてもらうための環境作りを心掛けています。

ご家族とは? 休日の過ごし方は?

家内と18歳の娘、16歳の息子+犬がいます。夫婦二人とも体重を減らさなくてはいけないので(笑)、朝晩犬と共に散歩をするようにしています。この前の日曜日は一家4人+1匹でビーチまで散歩し、ブランチを取りました。 読書が好きで、哲学や宗教、時代小説などをよく読みます。吉村昭、藤沢周平、立花隆が好きな作家です。 それから家内も私も映画が好きで、観てはよく議論します。最近ではカンヌ国際映画祭で日本人の14歳の男の子が主演男優賞を取って話題になった「誰もしらない(nobody knows)」をDVDで観ましたが、印象深い映画でした。 飛行機を使った遠距離旅行はなかなかできないのですが、車で行ける範囲の旅行はちょいちょい4人で行きます。家内が戦犯裁判について調べ物をしていることもあり、イースターは日本から来た娘の友達も含め、5人でキャンベラ、カウラに車で行きました。

子供達が大きくなって感じるのは、わいわいがやがや大人の会話ができるようになってきたことです。こいつら、いつのまに、こういうふうに考えられるようになったのか、と感心することもあります。大切なことは親(上)-子供(下)という、上から下に物申す位置付けではなく、対等に向かい合うように心掛けることでしょうか。最近それがやっと分かってきました。

熊谷朋之(くまがい ともゆき) 1957年生まれ。鳥取県出身。 1981年 日本通運入社。 1992~1997年 米国日本通運、シンシナティ、シカゴに出向。 2001年7月 支店長としてメルボルンに赴任。

支店長室といっても他の社員と同じフロア、ガラス越しにお互い何をしているのか見渡せます。

2400㎡もある倉庫の荷物の前で。 引っ越し時の荷物もここに一時保管されます。