- 磯ヶ場
- オーストラリアの大学は日本と違って、一般の人にも開放されているのがいいね。このパブは上のピザ屋から買ったピザを持ち込んで飲んでもいいんだよ。
- マワル
- ピザとビール、なかなかいけますね磯さん!友達の堀輪くんも誘えばよかったかな。
- 磯ヶ場
- うん、そういえばその「骨太ワーホリ」はどうしてるんだい?
- マワル
- 去年の「愛・地球博」で知り合ったんですけど、彼は瀬戸の出身で、将来は陶芸アーチストになりたい夢があるみたいです。
- 磯ヶ場
- 英語で言う「Ceramist」ってやつだね。オーストラリアにもたくさんいるんだ。マワルが今通っているTAFEにもコースがあるし、日本へ留学している人も多いらしい。
- マワル
- 彼はお金もないのに、3ヶ月前にお世話になったという理由で今だにそのレストランをタダ同然で手伝っているんですよ。人がいいって言うか、ちょっと時代がかった感じがしますね。だって折角オーストラリアにいるのに遊んでもいないし…
- 磯ヶ場
- 聞けば聞くほど会ってみたくなるね。僕たちの年代の考え方に近いかも知れない。人情に厚い、応援したくなる存在だな。
- マワル
- そういえば磯さん、彼はレストランのオーナーに気に入られちゃってて、ビジネス・ビザの可能性も言われているらしいんです。まぁレストランでは難しいと思いますけど。
- 磯ヶ場
- 確かにそうかもしれないけれど、自分をサポートしてくれる人をできるだけ多くつくることはとても大切なことなんだよ。
- マワル
- でもPR(Permanent Residence/永住権)が欲しいのなら、そのための行動をすべきじゃないんですか?
- 磯ヶ場
- PR取得のための安全策をとるのもいいけど、PR取得が目的になっているケースが多いのじゃないかな。自分がここでやりたいことがあって、それからのPRじゃないだろうか。
- マワル
- 確かに堀輪くん、アボリジニの陶芸家と交流したりして点描画の手法を習ったり、ブーメランから独自の道具を作り出したりしてます。
- 磯ヶ場
- 情熱を持って行動しているようだね。情熱、前向きな行動力、それを支えてくれるサポーターを作る。これらのことは何をする上でも大切なポイントだよ。マワルだってオーストラリアが好きなのはわかるけど、ここで本当は何をしたいんだい?
- マワル
- う~ん…やっぱり今TAFEで勉強している事を発展させて、それから…ええっと…。
- 磯ヶ場
- 堀輪くんの方がオーストラリアにいたい本当の理由がしっかりしているような感じがするぞ!
- マワル
- 結局は自分の気持ちに正直になって、好きなことに情熱を持って打ち込むことが一番いいっていうことでしょうか。
- 磯ヶ場
- マワルも頑張れ、カンパイだぁ!
磯ヶ場の ワンポイント・アドバイス
ワーホリの過ごし方とは何が一番いいのだろう?でも、これは一人一人答えが違うので絶対的なものはない。一年遊べればいいと言う人もいるだろうし、目標を持って過ごす人もいるだろう。僕たちの年代は目的型が多かったけど、今は違うのかもしれない。ではPR取得のためにはワーホリと留学のどちらがいいのだろう?オーストラリア政府の現在のビザ政策からすると、留学の方が有利のようだ。でもこれも絶対ではない。
僕が一番心配に思うのは、PR取得が目的となってしまってその後のことが曖昧な人たちだ。PRはあくまでも手段であって目的ではないはず。企業家、シェフ、デザイナー、ワインメーカーなど、現在オーストラリアのいろいろな分野で活躍している元ワーホリの人たちをもう一度見て欲しい。彼らに共通しているのは「情熱」だったということを。

