2007年問題ってなに? - 豪州滞在 いそがばまわれ - Dengon Net

2007年問題ってなに?

2007-04-18
磯ヶ場

どうだいこの店?「Luxury Boutique Cinema」って宣伝してるけど本当に映画を見ながら飲める店なんだ。

マワル

落ち着いてゆっくり映画を楽しむには最高ですね。ところで磯さん、最近「2007年問題」っていう言葉をよく聞きますけどどういうことなんですか?日豪関係の問題なんでしょうか?

磯ヶ場

いや、そうではなくて日本の団塊の世代といわれている人たちが今年から退職することを指すのさ。この世代の人たちは、1945年に戦争が終わり、世の中が落ち着いてきた1947年以降に生まれたベビーブーマーでとても人数が多いんだよ。

マワル

その頃生まれた赤ちゃんたちも60歳の定年を迎えるのですね。

磯ヶ場

そう、戦後の自由な世の中で育ち、日本の経済発展を担い、数も多いだけにいろいろと社会的なトレンドを作ってきた世代だ。今年60歳といってもみんなまだ若々しいし、裕福な人たちでもあるので日本人の退職後のライフスタイルに新しいトレンドを生み出すかもしれないね。

マワル

なるほどその意味で節目の年になるのですね。去年が日豪交流年、今年が2007年問題…。

磯ヶ場

今年は日豪関係にとっても節目になるかもしれないんだよ。去年は文化面での交流記念の年だったけど、今年は日豪の通商協定50周年記念にあたり、経済面での節目になる。今から50年前といえばまだ戦争が終わって日が浅く、対日感情もよくなかった。今のように日本と密接な経済関係を築くとはオージーの誰もが思ってもいなかったろうよ。

マワル

その経済関係の発展を支えたのが団塊の世代の人たちなんですね。

磯ヶ場

確かに。羊毛、資源、牛肉といったモノを中心とする経済関係を発展させてきたのが彼らだね。その人たちが今年から定年退職してしまう。でもその中にはオーストラリアに移住したり、ロング・ステイしたり、勉強しにきたいと計画している人たちがたくさんいるみたいだ。こういった動きが今後の日豪関係に少なからず影響を与えるかもしれないね。

マワル

つまり…モノの交流からヒトの交流の時代に入っていくということ?

磯ヶ場

マワル、うまいことを言うなぁ。これから先50年の日豪関係はヒトが中心となる経済関係にシフトしていくかもね。

マワル

ヒトがたくさん動けば、今TAFEでやっているイベント・マネジメントの勉強も役に立つかも!

磯ヶ場

そう、これからの日豪関係に乾杯だぁ!

磯ヶ場の ワンポイント・アドバイス

2007年という年はいろんな意味で歴史に残ることになるかもしれない。日本では団塊の世代の退職による労働人口の変化、日豪関係では経済関係をより強くするために両国政府間で経済連携協定を結ぼうと話し合いが進められている真っ只中だ。マワルが言ったように経済もモノ中心からヒトやサービスを中心としたいわゆるソフト化がいっそう進むかもしれない。もっと広く世界を見れば地球温暖化や環境変化の問題もある。水不足が深刻化しているようにオーストラリアは世界の中でも温暖化の影響をもっとも受けている国の一つなんだ。この2007年という年にオーストラリアにいるという意味を自分なりに考えてみてはどうだろうか。