ビクトリア州総選挙
11月25日、ビクトリア州議会の総選挙が行われ、事前の予想どおり、スティーブ・ブラックス率いる労働党政権が単独過半数を獲得し、3期目の安定政権を実現した。下院は定数88議席の内、労働党53議席、自由党21議席、国民党9議席などとなっている。
また今回から得票数による比例代表制に変わった上院でも、労働党が単独過半数を獲得する可能性が高まっている(11月26日現在)。
ブラックス州首相は、満面の笑顔で会見を行い、今後もビクトリア州のために全力を尽くすことを約束すると共に、この勝利は、連邦政府の労働法への不安の反映だとして、ハワード首相への警笛を鳴らした。
就任半年での選挙戦に臨んだ野党のテッド・ベイリュー自由党党首は、自らの知名度を上げるためのパフォーマンスで乗り切ったものの、得票には結びつかなかった。
議席数はわずかに伸ばしたが、全体の得票数では、労働党を離れた約2%の票のほとんどすべてが家族第一党に流れるという結果になった。
前党首のロバート・ドイル氏は、ここで得票数を伸ばせなかったことに衝撃を隠せず、現実問題として、次回の選挙ではなく、その次での勝利を目指して長期的な政策を組み立てる必要性があると発言した。
G20の反対デモが暴力化
11月18日から市内のハイアットホテルで行われたG20(先進20ヶ国の経済閣僚会議)に先立ち、メルボルン市内は会場周辺の交通を遮断するなど厳重な警備を行って準備を整えた。
しかし18日には会議の開催に反対するデモ隊がホテル周辺を警備中の警察のバリケードを攻撃し、警察官を負傷させたり、警察車両を破壊したりの騒ぎを起こした。
反対集会の主催者は平和的なデモ行進を予定していたが、国際的な運動家の中には最初から暴力行為を準備していたグループがいた模様。
このグループは地元の運動家をリクルートしてトレーニングを行い、当日はマスクなどで顔を覆い、デモ隊の先頭に立って走り出し、警察のバリケードに周辺にあったゴミ箱などを投げ付けて攻撃を行った。
G20の会議自体は何の影響も受けず、議長のコステロ蔵相の采配で、無事に閉幕した。
飢餓の終焉を願うコンサート
11月17日、G20の開催に合わせ、ヤラ川沿いの野外音楽堂で、世界から飢餓をなくそうという趣旨のチャリティーコンサートが開催された。
多くのオーストラリア人アーティストが参加したが、来豪中のU2のリードボーカルで平和活動家としても知られるボノが特別ゲストとして参加し、聴衆を盛り上げた。
新型列車のブレーキに欠陥
メルボルン市内のネットワークに導入されたばかりの新型列車のブレーキに欠陥があることが発見され、問題となっている。今のところ事故は起きていないが、電車がホームを通り抜けて踏み切りで停車するなど危険なケースも報告されている。
電車の運転手が非常ブレーキをかけるケースも多く、早急な対策が求められているが、この新型車両を修理する場合、代替車両が不足して電車のダイヤに大幅な影響が出るとみられ、電車を運営しているコネックスにとって頭の痛い問題となっている。
電車の送電線盗難
列車のブレーキ問題が片付かないまま、今度は電車の送電線に使われる銅線の盗難が原因で通勤通学のダイヤが大幅に乱れる事件が相次いだ。
これは世界的な銅の市場価格の高騰によって、メルボルン市内でもキロ当たり7~8ドルで取引されているためらしい。送電線への命知らずな盗難事件への対策は難しく、コネックスにはダブルパンチとなった。
