大規模な山火事
異常気象による極端な雨量の減少で水不足や空気の乾燥が話題となり、夏の山火事の被害が心配されていたが、それが現実となった。特にビクトリア州では例年より早い山火事シーズンが到来し、11月末から複数の山火事が発生。これまでに燃えた面積は20万ヘクタールを越える。
多くの山火事は雷などによる自然発火だが、中には放火されたものもあり、州内のアルプス地方、ギプスランド地方などで、少なくとも14ヶ所の大規模な火災が続いている。
現状では火事の行方をコントロールしてふもとの町への引火を避けるのが精一杯で、消火には手が回っていない。この先、これらの山火事が連動し、全長100キロメートルもの火事になるという事態も懸念されている。また貴重な水源への影響も心配されている。消火活動には、他州をはじめ、ニュージーランドからも応援が出ている。
この山火事による煙はNASAの衛星からも確認できるほどの規模となっている。12月9日には風向きの影響で、メルボルン市内も煙に包まれ、航空機の発着に遅れが出たり、各地で火災報知器が発動するなどの騒ぎになった。
ブラックス州首相はじめ関係者は会見を行い、この山火事をビクトリア州にとって前代未聞の大災害だとして、非常事態宣言を行った。また何週間にも及ぶ長期的戦略が必要なことを呼びかけた。ハワード首相も会見を行い、連邦政府も軍隊の派遣などを含め、全面的に協力することを約束した。
海を越えたタスマニア州でも大規模な山火事で被害が出ており、暑くてけむい夏は当分続きそうだ。
健康への影響も
メルボルン市内でも山火事の煙が原因で、ぜんそくの発作などによる救急車への発動要請が増えており、病院関係者は特に呼吸器系の疾患を持つ市民に外出を控えるように注意を呼びかけている。
消防士の待遇
ビクトリア州の山火事で消火に当たる消防士の大多数はボランティアで、仕事を休んで参加しているが、給料は出ていない。休職中に解雇された例も出ており、待遇の改善を求める声が上がっている。
市内でも火災
12月14日、市内と西郊外を結ぶ幹線、ウエストゲート・ブリッジ付近でも火災が発生した。橋の下の草原で出火し、折からの強風に煽られて燃え広がった。
橋上の見通しが悪くなって速度制限が行われ、交通渋滞をもたらした。またこの火事は一時、近くの石油備蓄タンクに迫る勢いを見せ、消防隊員をヒヤヒヤさせたが、無事消火された。
州上院の議席確定
11月25日に実施されたビクトリア州選挙の結果、下院ではブラックス州首相率いる労働党が過半数を獲得したが(12月号既報)、12月14日、ようやく上院の結果が発表された。
全40議席のうち、労働党は19議席、自由党15議席、国民党2議席、グリーン党3議席、民主労働党1議席となった。労働党はこれまでの上下院での過半数を逃した形だが、ブラックス州首相は笑顔で会見する余裕を見せた。
運賃制度の変更
3月4日からトラム、電車などの公共交通機関の運賃システムが改正され、ゾーン3が廃止されることになった。また例年の運賃値上げも1月1日からではなく、3月4日まで据え置きとなる。
海岸で毒タコ

日本ではタコといえば食べ物だが、オーストラリアのタコの中には有毒なものもある。その中でもSouthern Blue-ringed Octopusは小さいながら有毒性が強く、噛まれると死にいたる可能性もある。
このタコは文字どおり、青い水玉模様をしており、掌にのる程度の大きさ。攻撃性は少ないが、誤って踏んだりすると噛まれる危険性がある。
メルボルン市内の海岸で見付かることは稀だが、12月10日、猛暑の中、エルウッドの海岸で海水浴を楽しんでいた子ども達が相次いでこのタコを2匹、発見した。幸い被害はなかったが、特に小さな子どもを連れて海水浴に出掛ける場合には注意が必要。
