干ばつを巡る州内のニュース
いつもは、オーストラリア国内のニュースをお届けしていますが、今月はメルボルンで1月1日から、ステージ3の給水制限が開始されたのを受け、特別に節水ニュースをお届けします。
■ステージ3の給水制限の開始にともない、水道の不正使用者を巡視するウォーター・パトロールも増員。巡視員は2回の警告を無視した使用者に429ドルの罰金を科すことができる。度重なる不正使用には最高数千ドルの罰金をともなって水道の使用量が制限されたり、告発される可能性がある。
■気象局によると、ビクトリア州の昨年の降水量は367ミリリットルで、観測を開始した1910年以来、3番目に雨の少ない1年だったことがわかった。
■200以上の一般家庭や企業が水の不正使用のため、罰金か給水カットされようとしていることがわかった。また、一般家庭やカウンシルを含む企業・工業はすでに、水の無駄使いに対する警告を受けているという。そんななかメルボルン動物園は、ビクトリア政府が作成した「水の大量使用者トップ200」のリストに入っていることを自ら公表。ただし、過去15年間で57万リットルから20万リットルに使用量が減ったことも付け加えている。
■州西部にあるトーキーやポイント・ロンズデール、東部のカウズやインバーロックといった海水浴場では、節水のためにカウンシルによって屋外シャワーが止められ、またはシャワー本体が取り外されている。また、オーシャングローブやバーウォンヘッドのビーチでも水道やシャワーが止められたままになっている。今後、フィリップアイランドやギプスランドでも屋外シャワーを取り外す予定という。
■州内のプールでは、年間最大で10万リットルの水漏れがあることがわかった。専門家によれば、プールの水漏れは「ありふれたこと」だというが、THE AGE紙によると、メルトンのMelton Waves Leisure Centreは、昨年12月から1日あたり150リットルの水漏れをしていた。一方、Coburg Olympic Poolでも、昨夏600リットルの水漏れが明らかになり、同施設内の3つのプールは今夏はオープンしないことになった。また、ブランズウィックのプールでも、2月のメンテナンスが完了するまでオープンを控える方針。
■メルボルン市は市内の5万5千本の木の状態を憂慮し、ドリップ式で水をやるために、1000個のプラスチックバリアを公園に設置。カールトン、フィッツロイ、アレクサンダーなど市内9つの公園について、ステージ3の給水制限の免除を申し出ている。ほかのカウンシルでも、大規模なマルチングを実施したり、街路樹に残り水をやるよう住民に呼びかけるなどして、「Garden State Melbourne」の緑を保とうとしている。
■連邦、ビクトリア、南オーストラリア政府は1月12日、町や都市に対する水不足への緊急対策プランを発表した。プランには、ステージ4の給水制限はマレー川から給水されているすべての町に実施、スノーウィー水力発電計画の再調査、ウェリントン(南オーストラリア)近くに一時的なダムの設置、南オーストラリアのマウント・ロフティ貯水池への更なる水の吸水などが提案されている。この緊急プランは今回の干ばつが年内まで続けば制定されるが、屋外での給水制限は6月までに実施されるとみられている。
■ソー・メルボルン市長は4月にカールトンガーデンで開催予定のInternational Flower and Garden Showの場所の変更を「メルボルンの象徴的イベント」であることを理由に拒んでいる。カールトンガーデンは9つのHeritage公園の一つで、市はニレやオークの木の健康状態を理由に、ステージ3の給水制限の対象除外を申し出ている。この催しは過去11年間カールトンガーデンで開催されてきており、12万5千人の来場者がある。
Stage3 Water Restriction
住宅地区でのガーデニングでの水やりについて
◆曜日:
住所が偶数番号の人は火曜と土曜のみ
住所が奇数番号の人は水曜と日曜のみ
住所のない所は、偶数番号住所と同様
◆ドリッパーシステム:
手動のドリッパーシステムは、午前6時から8時、午後8時から10時のみ使用可
自動のドリッパーシステムは、深夜から午前4時まで使用可
スプレー式スプリンクラーとスプレー式水やりシステムは使用禁止
◆ハンドヘルド・ホース:
引き金式ノズルの付いたホースは、午前6時から8時、午後8時から10時まで、決められた曜日に使用可
◆芝生:全面禁止
洗車
ホースと高圧ウォータークリーナーは使用不可
窓、ミラー、ライトの掃除、腐食性の汚れ除去のみバケツに入れた水のみ使用可
洗車場は使用可
詳しくはwww.melbournewater.com.au、www.ourwater.vic.gov.au
