空手教室 - 四十歳からの手習い・お教室 - Dengon Net

空手教室

2007-04-30
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メルボルンに空手教室はいくつかあるが、今回は開塾して3ヶ月のいわゆる寸止め制の伝統空手、 「国際松濤館空手道連盟SKIF所属 夏龍会」に お邪魔した。日本のマーシャル・アートに挑戦だ!

調和が空手道の哲学

この道場の夏子先生はソプラノ歌手なのに、なぜ空手をやるのかが素朴な疑問だった。聞いてみると、日本人としてのアイディンティティを保つためにも、歌を歌うためにも欠かせない、孤独との戦いを打ち破るのに必要なものなのだとか。

そもそも運動は苦手で、道場に通い出してからもサボることが多かったらしい。それが、「苦手を克服しよう」と、気持ちを入れ替えて続けた結果なのだという。空手は身体能力だけでなく、どれだけ礼節が身についているか、ほかの人と調和しているかといったことも問われる。

国際松涛館は伝統空手の4代流派の一つで、中国、沖縄から日本本土に初めて伝わってきた流派だ。設立者の金澤弘和先生が太極拳の動きや呼吸法も稽古に取り入れたので、技を演じる際に、最初から最後まで精神統一をし、沈着に自然のままのびのびとできるようになっている。 効率的な身体の動かし方を学ぶ

ぞうきんがけに始まり、ぞうきんがけで終わるこの道場は、とくに礼節を重んじている。挨拶、黙想、道場訓を読み上げる声の出し方にも指導が入る。単なるエクササイズではない。元々武道は、自己防衛にはじまり、精神的な人格形成とあいまって、身体を鍛えることに目的がある。30分準備体操、30分基本、1時間応用、しめくくりに整理体操というスケジュールだ。

まずはウォームアップ。約30分間、絶え間なく動く。道場内を走り、基本のひねり、ステップをしながら、かかとや指先までていねいに動かす。腕も思い切りグルグル動かすので、一気に体がほぐれていく感じ。ウォームアップだけで息が上がってくる。「準備運動ををしっかりやって、精神統一を図り、足に無理がこないようにします」と夏子先生。足の踏ん張りにこだわっているので、屈伸や腰の落とし方に注意を払っている。

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1分休憩したあとは基本。ここでも型を「決める」ときに使う呼吸法を何回も教えられる。身体の動きと息の使い方の大切さがわかる。思い切り息を吸い込み、吐くことで、肺の隅々まで空気が行き渡り、すがすがしい気分になった。筋肉を使った強さ、速さだけだと「あぶない空手」になってしまうというのがなんとなくわかる。

2分間の休憩後、上級者は組み手を流れで練習する。初心者はそれを見ながら、足や手の裁き方を体得していく。道着の「シュッシュッ」とこすれる音が、生徒の気持ちを引き締めてくれる。

心と体が強くなっていく

  道場は当然裸足である。帰る頃には床の冷たさをまったく感じなかった。むしろ足の指先隅々までポカポカしていた。次の日は普段の運動不足がたたって筋肉痛に悩まされそうだが、なんともいえない爽快感が感じられた。ほかの人に聞いたら「身体の中の悪いものが全部出て行った感じ」といっていた。

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空手はその人の性質が出ると聞いた。自信がついて、本当に強い人ほど優しくなれるというのも納得。夏子先生はほかの流派だった人も受け入れているし、子どもや初心者には、様子をみながら声をかけてくれる。どんな人が来ても受け入れる懐の深さと調和を重んじる流派の強さを感じた道場だった。