
ダンスというと、それだけで引いてしまう人がいるかもしれない。でも、クラブやパーティーで、カッコよく踊りたいと思う人は多いはず。「R&Bや Hip Hopは、年齢的に似合わない」と言われつつも、がんばって出かけてみた。
習う目的は様々
実は、社交ダンスもバレエ教室も取材済み。社交ダンスではステップを覚えるのに精一杯。バレエにいたっては、始めて5分で足がつり、向いていないと断念。 いまだに人前で踊ることには慣れないが、「前半はストレッチや柔軟体操や筋肉トレーニングをします」と言われ、体育会系の私は安心。エクササイズが目的の人もいると聞いて、気軽に行ってみた。

実際、教室に行ってみると、かけている音楽は「今風」だが、前半の45分はみっちりとストレッチや柔軟体操をやってくれるので、運動不足にはちょうどいい。体が隅々まで伸びて気持ちがいいこと、このうえなし。 ただ、自分では伸ばしているつもりでも、まだまだ。先生をよくよく見ていると、「あんなところまで曲げたり伸ばしたりできるのか」というほど、体が柔らかくて驚いた。
そのあとの15分は、バレエのエクササイズを取り入れて、足や手の指先まで力を入れたり緩めたりする。足の上げ方やターンの仕方も練習する。初心者でも正面の鏡を見ながら、先生の動きを真似して、なんとか、ついていける。
基礎が大事
早い動きでは、見た目にはよくわからないが、意外におなかを緊張させ、腹筋を使っているのがわかる。体の中心になる腹筋や背筋を鍛えると、より大きく動けるようになるとのこと。「鍛え方の違いで、バランスが悪く、足の筋肉だけが太くなってしまうことなどもある」そうだ。「ダンスで正しく鍛えていると、自然に姿勢がよくなり、きれいに首が長くなる」と奈々先生。 ということは、女性らしい、しなやかな体つきになるのではないか。これは朗報だ。
体の外側に向けて体を動かす考え方は、バレエのときにも習った共通項だ。動きを大きく、きれいに見せるコツのようだ。「頭のてっぺんを引っ張られている感じ」に、足をまっすぐさせるときは、「お尻に紙をはさむつもりで力を入れる」というわかりやすい指示が出る。
後半は靴をはき、曲に合わせて振り付けをしていく。曲と振り付けは、生徒のレベルに合わせて先生が事前に考えてくれる。その都度新しい振り付けが覚えられるので、応用も利きそうだ。
自分が楽しく踊れるかどうか
先生は、「楽しくかっこよく踊れるように手助けすること」を目的にしているので、「足を90度開きなさい」、「指先までピンと伸ばして」というようなことは言わない。音楽に合わせて踊るときは、正確さよりも、自分らしく踊ることを目指してほしいとのこと。
レッスン後、ほかの生徒さんに聞いたら「器械体操をやっていた」、「日本でジャズダンスの経験があって、楽しかった」という、何かしらの経験があって続けたい人から、「体を動かすのが気持ちいい」、「友達に誘われてきたけど、おもしろいから続けています」という人もいて様々。
先生はそれぞれのレベルに合わせてグループ分けをしたり、動きのきついものには、楽にできる方法もその都度教えてくれるので、初心者が参加しても大丈夫。せっかく行くのなら、恥ずかしがらずに思いっきりやってみよう。
「目標があるほうがやる気が出るので、将来的には希望者を募って発表の場を作りたい」と奈々先生。和気藹々としたなかにも、ダンスの楽しさをみんなに伝えたいという先生の熱意がうかがえた。


