子どもへの期待 - 子育てちょこっとヒント集 - Dengon Net

子どもへの期待

2006-09-07

大人は自分のことを棚に上げ、「ああなってほしい、こういうふうに育ってほしい」と、子どもに期待しすぎることがよくあります。

期待をかけられたほうは、プレッシャーに感じたり、反抗したりするのは当然のことでしょう。自分が子どもだったときのことを忘れず、どうすれば子どもが喜ぶかを考えると、おのずと対処法が見えてくるでしょう。

私の尊敬する幼稚園の主任の先生が、よく言っていたことがあります。「子どもが生まれたとき、『無事に生まれてくれて、本当にありがとう』と誰もが思うでしょう。

そのときは、それだけで満足なはずなのに、子どもが大きくなるにつれ、親は子どもに『もっと賢い子になって欲しい』と思ったり、『大きくなったら、絶対スポーツ選手に ! 』など、いろいろなことを期待する。生まれてきたときの、その感謝の気持ちを忘れてはいけない」。

また、子どものいる友人から聞いたこんな言葉に、感動したこともあります。「『親ばか』という言葉がある。

親がバカになってやらなければ、誰がその子のためにバカになってやれるのか」。親が子どもを「この子にはこんなよいところがある!」と信じてあげることが大切という意味です。

一番身近にいる親や先生が、その子その子のよい面を発見し、子どもを認めてあげることはとても大切です。そうすれば、その子は「自分にはこんなよいところがある」と思い、自信を持って何にでも挑戦できるようになるでしょう。

でも、今の自分をよく見てもらえず、「もっと、こんなふうになって欲しい!」という親からのメッセージが強すぎると、子どもは「自分は認めてもらえない…」と思い、親への反発心が強くなります。

理想ばかりを押し付けても、自分が納得できなければ、子どもは親のいうことを聞きません。他の子と比較して「あの子みたいになってほしい」というのも、人格を否定しているとはいわないまでも、「あの子のほうが好きなんだ」と思ってしまうかもしれません。

日本で高校生が、自分への期待が大きい親から開放されたい為に自宅に火をつけたという痛ましい事件がありました。いろいろな要因があったのでしょうが、幼児期からの親子関係の中で、親の期待と子どもの思いとの間にずれがあり、溝が深まったように感じます。

今のその子を認めてあげる、無理をするのでなく、その子のあと一歩の成長を目指す、そのことを念頭に子ども達に接していきたいと思います。