自分の物、人の物 - 子育てちょこっとヒント集 - Dengon Net

自分の物、人の物

2006-10-10

大人は「自分の物、人の物」という分別ができています。子どもはその認識ができるまでに、大人のやり取りを見て会得していきます。「これは私の物、それはあなたの物」「みんなで使おう」など、幾度となく言葉と合わせて経験を重ねていくことが大切です。

年齢の小さい子ども達は、まだ「自分の物、人の物」という意識がありません。幼稚園で、黒板に貼ってある磁石を家へ持って帰ったり、チョークを黙ってかばんに入れていたりすることもしばしばあります。でもこれは「盗ろう」という気持ちがあるのではなく、みんなの物(幼稚園の物)という認識ができていないからです。

たとえば、プレーグループで遊んで家に帰ったら、かばんの中におもちゃが入っていた、なんていう経験はありませんか? そんなときは、子どもに自分の物、みんなの物、ということについて話し合うよい機会です。「間違って持って帰って来ちゃったね。みんなの物だから、今度返そうね」という具合に言うといいでしょう。

3歳ぐらいの子どもだと、先生の物を勝手にさわってもいいと思っている子がほとんどです。「これは、先生の大事な物だから、みんなは触ってはダメよ」と話すと、少しずつ理解していきます。

このように、何でも自分が使ってもいいというのではなく、人の物を触りたい、使いたいときには、「使ってもいい?」と聞く姿勢を育てていくことが大切です。砂遊びで、お友達のおもちゃを使いたいときに「貸してね」や「使ってもいい?」と聞くことをとおしても、そのようなことが学べると思います。

「まだ小さくて、言ってもわからないだろう」というのではなく、まだ話せない子どもにも、大人が代弁すような形で声に出して言うことで、子どもは真似をしながら覚えていくのです。

このことは、単にそのような言葉を覚えるだけでなく、気持ちも育っていくことになります。

子どもに「自分の物、人の物」を理解させたいと思うならば、もちろん、大人も人の物を勝手に触ったり、公の物を黙って持って帰ったりしないという姿勢を子どもに示すことが必要です。私たち大人が、けじめある態度でいたいですね。