日本では、入学式、卒業式等、節目の行事が都度あります。家族や友達と共に祝い、気持ちを新たに次のステップに進むことができます。節目の行事の時には、子供に前向きな言葉かけをしてあげましょう。
3月、娘が年長から通い始めた日本の幼稚園を卒園しました。卒園式当日は祖父母も一緒に正装してお出かけ。幼稚園に着くと、はかま姿の先生が娘の胸に赤いリボンを着けてくれました。卒園式の1週間後に私達はメルボルンへ戻り、娘はオーストラリアの小学校へ進みます。
卒園式は講堂で行われました。園児一人一人が名前を呼ばれ、その度に子供達は大きな声ではっきりと返事をし、席から立ちます。1年前の入園式の時とは違って、みんな大きく成長したと感じました。
式は滞りなく進み、最後は卒園児が元気よく歌います。「おめでとうのあの朝、お母さんの~うしろに隠れて泣いていた~あの子今は強い子やさしい子~こんなに大きくなりました」。「さみしいときには思い出してね~みんなで歌ったあの歌を~お別れの今日はさみしいけれど~虹の橋渡ってまた会おうね」。この1年、お友達と過ごしたこと、一緒に行事を乗り越えたこと、楽しいことも辛いことも一緒にがんばりました。
式の後はクラスへ戻り、先生と子供達、保護者での茶話会が開かれました。子供達が一人づつ先生にお花を渡したり、写真を撮ったりしました。そして、最後はお世話になった先生へ感謝の気持ちで歌のプレゼントをしました。
先生も保護者もお別れが辛くて、感謝の気持ちで胸がいっぱいで泣いていました。でも、子供達はふだん通り、わいわいと楽しそう。娘に「先生やお友達とお別れ、さみしいね」と言うと、「うん、でもまた会えるから。それに、オーストラリアの学校に行くのもすごく楽しみだし!」。
子供は今日のお別れの寂しさより、これからへの期待のほうがずっと大きいのです。大人より、ずっとずっと前向きなのだ、だから成長するのだということを感じました。また、「卒園式」という一つの儀式を経験することで、「今日で幼稚園は終わったのだ、4月からは小学生になるのだ」という気持ちを持つことができたと思います。そして、こういう節目の行事をオーストラリアでも心がけていきたいと思います。
●今回で「子育てちょこっとヒント集」は終わります。
次回から皆さんの子育てに関する疑問や質問に応えていきます。
太田先生に聞きたいことをP3の伝言ネット編集部までお寄せください。
