保存版ケーススタディ:ブロードバンド接続(3) - パソコンVETの診療カルテ - Dengon Net

保存版ケーススタディ:ブロードバンド接続(3)

2006-06-03

今月からは、モデムは正常につながっていると仮定して、その先のパソコンを含めた設定をどうチェックするかというお話しをしていきます。ここからの説明を理解ていただくには、ある程度の前提知識が必要です。

そこで今月はカルテをお休みさせていただき、基礎知識として、ブロードバンド接続のしくみを説明します。

やっていることはダイアルアップと同じ

ブロードバンドは、従来のダイアルアップ(ナローバンド)より速い接続ですが、手段や必要なハード、ソフトが異なるというだけで、接続に必要な基本要素は同じです。共通の基本要素は以下のとおりです。

  1. なんらかの「線」がインターネットからパソコンまでつながっている(ただ途中どこかが無線通信になっているかもしれません)。
  2. プロバイダが接続の仲介、管理、課金をしていて、プロバイダに対し、「ログイン」することで、ユーザーは認証され、接続が許される。

なーんだ当たり前じゃないと思った人もいるかもしれませんが、このことを意識しないと、この先が理解できません。

インターネット - モデム - (ラウター) - パソコン

どんな線をつなぐにせよ、インターネットとつなぐ窓口にはモデムが必要です。ブロードバンドインターネットをつなぐ線とモデムは、それぞれ次のようになります。

  • ADSL:線=電話線、モデム=ADSLモデム
  • ケーブル:線=有料TV(Foxtelなど)と共用の同軸ケーブル、モデム=ケーブルモデム

さて、「線」がモデムまで来たとして、次はモデムとパソコンの間です。ここはADSLでもケーブルでも同じで、通常ネットワークケーブルでつなぎます。ただ、モデムによっては、USBケーブルでもつなげるものがあります。あるいはUSBしか使えないものもあります。

ブロードバンドはスピードが速いですから、一台しかつながないのはもったいない。複数のパソコンで一つの接続を共有できます。その場合は、モデムとパソコンの間を直接つながず、間にラウター(Router:日本では「ルーター」が一般的ですが、オーストラリアではこう発音する人が圧倒的多数なので、こちらを採用します)という機械を入れます。

モデムとラウター、ラウターとパソコンはそれぞれネットワークケーブルでつなぎます。この場合は一般にUSBケーブルでつなぐことはありません。

ラウターをはさんで、モデム側にローカルエリアネットワーク(LAN)つまりインターネットと全く別のローカルな(家庭やオフィスのみの)ネットワークができ、ラウターが両ネットワークの橋渡しをします。この接続形態では、基本的にインターネットから、あなたのパソコンが見えなくなるので、セキュリティー上もずっと安全になります。

なお、厳密にはラウターはインターネット側もLAN側も接続口(ポート)は一つですが、 通常のラウターはLANの分岐を行うスイッチの機能を併せ持っており、複数のLANポートを持っているのが普通です。また、ADSLの場合、モデム、ラウター、スイッチが一体となった機械が多く出回っています。逆に、一見単純なモデムに見える機械(LANポートが一つしかない)が、実はモデムとラウターを兼ねている場合があるので注意してください。見分け方は次回以降に説明していきます。

ログインは誰がする?

さて、線がつながったら、あとはログインです。これにはいくつかのパターンがあります。

最初に、ラウターを使う場合。ログインはラウターが担当します。ラウターのコントロールパネルは大抵Webブラウザで開くようになっているので、ここからユーザーIDとパスワードを入れます。

次にモデムのみで直接つなぐ場合ですが、およそ以下の二つのパターンになります。

  1. プロバイダから、ログイン用プログラムの入ったCD-Romが送られてくる場合。このログイン用プログラムをインストールします。この過程、または使い始めに、ユーザー名とパスワードを入れる必要があり、次回からはパソコン起動時に自動的にログインしてくれるようになります。
  2. ADSLの場合は、PPPoEという接続プロトコルを使用しており、Windows XPはこれを標準でサポートしています。コントロールパネル→ネットワークから「新しい接続」をクリックすると、新しい接続を作成するウィザードがスタートします。途中、接続の種類にダイアルアップではなく、ブロードバンドを選べば、PPPoEの接続を作ることができます。この操作の中でユーザーIDとパスワードを入れます。この接続設定を開いて「接続」ボタンを押せばログインが完了します。