前回、接続形式を見極めようとしたとき、「そもそもパソコンがネットワークにつながっていない」ことがあり得るという話をしました。こういう場合は、まず接続を確立してやるのが先決です。今回は、そのために何をチェックすればいいかという話をしましょう。ただ、ネットワークの問題は奥が深く、いろいろな問題が想定できるので、ここではごく典型的な例を取り上げるにとどめます。
今回は、前回の記事で「ラウター接続」と称した接続形態、すなわちラウター(ルーター)経由でモデムにつながっている場合についてのみお話したいと思います。
また、ワイアレスラウターを使用してワイアレスLANでつなごうとしている方は、まず一旦ワイアレスのことは忘れ、有線LANでつながるかどうかを試してください。ワイアレスLANについてのチェックポイントは、次の機会に説明しますので、しばらくお待ちください。
トラブル解決の基本は何でしたっけ?
今まで何度も繰り返してきましたが、何度でもいいます。トラブル解決基本中の基本は、まずケーブルがちゃんとつながっているかを調べることです。
ラウターの電源は入ってますか? ラウターとパソコンの間はLANケーブルでつながってますか? ちゃんとつながっているなら、ラウターのLANケーブル接続口の番号に相当するランプが点灯しているはずです。
そして、パソコン側のLAN接続口のランプも点灯するはずです。もし点灯していないなら、ケーブルが第一容疑者です。できればケーブルを別のものに換えて試します。また、ごくまれに接続口が壊れている場合もあるので、チェックしましょう。
それでもだめなら、パソコンのネットワークアダプタのハード障害か、そのドライバソフトが正しくインストールできていないことになります。ドライバソフトを入れ直してみましょう。このとき、Windowsがアダプタを正しく認識できない、あるいは正常インストールできたのに動かないという場合は、ハード障害の疑いが濃いです。こうなると別のハードで試してみるのが一番早道だと思います。
アドレスは割り当てられているか?
さて、ケーブル接続は問題なかったとすると、このパソコンにLAN上のアドレス(IPアドレス)の割り当てを試みます。通常、Windowsの世界ではDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)という手続き(プロトコル)を用いて、IPアドレスをLANにつながっている各パソコンに自動的に割り当てます。
実際にこの割り当てはLAN上のDHCPサーバーが担当しますが、ラウター接続の形態では、DHCPサーバーはラウターが担当するのが普通です。するとチェックポイントは以下の2点になります。
ラウターのDHCPサーバー機能がONになっていることを確認します。もっともラウターのコントロールパネルは、たいていの場合ブラウザ上で開くようになっており、そもそもLAN接続ができていないと開くことができません。
幸い、ラウターのデフォルト設定はこの機能がONになっている場合がほとんどです。そこで、ラウターをリセットすることで、この機能を強制的かつ確実にONにできるはずです。たいていのラウターにはリセット用のボタンがついていますから、これでリセットをかけてみましょう。詳しくはラウターのマニュアルを参照してください。
次にパソコン側のLAN接続を調べます。コントロールパネルから「ローカルエリア接続」のアイコンを右クリックしてプロパティを選びます。次にこれで開く画面のTCP/IPのアイコンを選んで「プロパティ」ボタンを押します。
IPアドレスを自動的に取得するという設定になっているか調べ、なっていないなら、そう直してください。DNSサーバーのアドレスについても自動取得にしておくのが一般的です。また、これ以外に、インターネット接続の共有が指定されている場合は、とりあえずこれを解除しましょう。実際にはこの設定は関係ないはずですが、なるべくデフォルト設定のままで試したほうがいいでしょう。
ipconfigコマンドで確認
さて、これでローカルIPアドレスが割り当てられれば解決です。前回同様、ipconfigコマンドを用いて、IPアドレスを調べましょう。
まだローカルIPアドレス(例:192.168.0.2)が割り当てられていない場合は、念のため「ipconfig /release」というコマンドを投入して、一旦アドレス割り当てを解除し、次いで「ipconfig /renew」というコマンドを投入してみます。その後また単に「ipconfig」と入れてIPアドレスを確認します。
これでもうまくいかない場合、さらに念のため、ラウターとパソコンの電源を切り、ラウター、パソコンの順に電源を入れ直してみます。
