「ワイヤレスインターネットについて(3)」 - パソコンVETの診療カルテ - Dengon Net

「ワイヤレスインターネットについて(3)」

2006-02-27

休診中の「パソコンVETの診療カルテ」、今月は「ワイアレスインターネット」についてのお話第3弾です。

方式3:完全なワイアレスインターネット

いままで2回に渡って紹介してきたワイアレスインターネットは、本当の意味でのワイアレスではありません。なぜなら、プロバイダからWi-Fi アクセスポイント(またはHot Spot)までは、あくまで有線であり、アクセスポイントとパソコンの間がワイアレスLANになっているにすぎなかったからです。したがって、使える場所はアクセスポイント近辺のみとなり、どうしても制限があります。   今回紹介するのは、プロバイダからパソコンまでが直接ワイアレスで接続される方式です。これこそが、本当にワイアレスインターネットと呼ぶにふさわしいものです。利用者はどこにいてもインターネットに接続できます。

接続形態と注意

ワイアレスインターネットのアカウントは、通常プロバイダが提供する専用のモデムが契約とセットになっています。モデムは、ラップトップ(ノート)型パソコンには、クレジットカードサイズのPCMCIA(PCカード)型モデム。デスクトップ型の場合はUSBまたはEthernet(LAN)ケーブルで接続するタイプの外付けモデムが一般的です。これを用いてプロバイダに直接接続します。

プロバイダは、いろいろなところに中継アンテナをもっており、現在オーストラリアの都市部のみをカバーしています。したがって、実際にはオーストラリアの都市部でのみ使用可能という点に注意してください。どこがカバーされているかは、各プロバイダのWebサイトでチェックする必要があります。カバーされている地域内であれば、ノートパソコンを持ち歩き、どこでもインターネットができるのです。なお、デスクトップパソコンは持ち歩けないので、ワイアレスにする意味はあまりありませんが、従来のブロードバンドは引越したときに移転手数料を取られるのに、ワイアレスなら全く心配ないというあたりがメリットでしょう。

プロバイダと費用は?

現在ワイアレスインターネットのプランを出しているプロバイダとしてはBigpond (www.bigpond.com)とiBurst(www.iburst.com.au) が有名です。iBurstに加入する場合、実際にはiBurst取扱い店(Dick Smith, Harvey Norman, Officeworks, Harris Technology, Tandyなど)に行って申し込むか、iBurstを採用しているプロバイダ(OzEmail, Pacific Internetなど)のワイアレスプランに加入する方法があります。アカウントができたら、モデムとログイン用の簡単なソフトをインストールすれば、完全ワイアレスインターネットができるようになります。

費用についてですが、スピード、データ量制限が異なり、単純比較はできませんが、おおざっぱにいって、通常のブロードバンド(ADSL、ケーブル)と比較しても、それほど割高ではありません。たとえば、Bigpondのスピード512/64kBps、データ量制限1GBで月額$59.95です。どこでも使える便利さを考えれば、まあまあお手ごろの料金設定といえるのではないでしょうか? 詳細は、各プロバイダのWebサイトで調べてみてください。

パソコンを複数台接続できるか?

ワイアレスインターネットは、1台に一つのアカウントというのが原則ですから、基本的には、一つの接続を複数台のパソコンで共有することはできません。しかし、iBurstのデスクトップ用モデムはEthernet経由で接続できるので、ここにルーターをつなげば共有が可能です。

モバイルフォンを使ったワイアレスインターネット

実はこれ以外にもワイアレスインターネットを実現する方法があります。Telstra, Optus, Vodafone, 3(Three)などの3Gモバイルネットワークにつながる携帯電話を買い、これを利用してパソコンをインターネットに接続するのです。この場合、別途専用データカードを買い、パソコンに付ける方法とモバイルフォン自体をモデムとして利用する方法があります。後者の場合、ハンドセットとパソコン間は赤外線ポートか、Bluetoothで接続しますので、この機能がパソコン側にも付いていなくてはなりません。いずれにせよ、この方法だとかなり割高となるので、常時使用には適しません。どうしても外で接続する必要があるが、頻度は少ないというケースに最適な接続形態です。