
こんにちは、セシリアです。夏を涼しく過ごすために、バルコニーやテラスに植木を置くのはいいアイデアです。植木があると、家の中に強い日差しが差し込むのを防いだり、暑い空気が通り抜けるのを和らげてくれます。今回は暑い夏でも上手に植木を育てるヒントをお話します。
「自然派水遣りシステム」
昨年11月に開かれたABC Gardening Showで、「Wetpot Watering System」という、「自然派水遣りシステム (www.wateringsystems.net)」を見つけました。
マラカスのような形のemitterは丸い部分が素焼きになっています。素焼きは通気性、吸水性、排水性に優れています。この特性を活かして、水遣りをするのです。

早速、私のベランダで始めてみました。30リットルの水の入るタンクにビニールパイプをつなげ、そのパイプの部分に枝のようにemitterを取り付けて植木鉢の土の中に埋めます。
まるでお芋のような状態でつながったemitterからは、土が乾けば自然に水がにじみ出て、植物の根に水を与えてくれます。水を撒くと蒸発してしまう分が多いのですが、このシステムなら根に水がダイレクトに吸収されるので効率的。水も無駄にならないし、私の労力も省けます。
また、雑草が育つような余分な水分は出ないので、雑草防止になる利点もあります。これもパーマカルチャーの考え方の一つで「一石三鳥」です。
このシステムは、オージーの兄弟が何千年も前の中東の水遣りシステムにヒントを得て開発したそうです。世界中のいろいろな時代からの賢い知恵を借りて、現代に役立てるというパーマカルチャーの考え方にも合っているでしょう。
このシステムなら撒くよりも水が50~70%少なくて済むので、給水制限の厳しいビクトリア州の田舎でも、とても助かると思います。小さな労力で最大限の効果を上げることができるのです。
植木鉢の選び方
お店にいくと、いろいろな素材や形の鉢植えが売っています。植木鉢の置き場所、植える植物の特徴に合わせて鉢を選びましょう。
西日の当たるような日差しの強いバルコニーは、暑さを逃す通気性の良い素焼きの方がお勧めです。植物の根は微生物と共存関係にあるので、素焼きならば暑さを逃し、土の中が涼しくなって気温の変化に弱い微生物にも優しいからです。ただし夏は乾燥しやすいので、水遣りは多めにします。
日差しの強くないバルコニーなら、プラスチック製の植木鉢でもいいでしょう。プラスチックは水を蒸発させないので、水をたくさんやらなくていいという利点があります。プラスチック製は軽いので、日当たり、風の向きや季節に合わせた植木鉢の配置換えに便利です。
形は、根が浅く広がるものなら浅いものを、根が深く背が高いものなら深さのあるものを選びます。そして、断熱効果や水分の蒸発を防ぐマルチを土の上にかけておくと、なおいいでしょう。
小さい植木鉢をたくさん置くよりも、1つの大きな植木鉢に、相性のよい植物を一緒に植えるといいでしょう。大きい鉢の方が水の蒸発が少なく断熱効果も高いので、土の中の微生物も活発で植物の根に多く働きかけてくれます。
植物の相性というのは、たとえばシクラメンは根ぐされしやすいので、水分の好きな植物と一緒に植えないほうがいいです。相性の良い植物を探すには、インターネットで、植物の名前と「companion plant」と入れて検索をかけると簡単に見つかります。

そして、大きな植木鉢は重いので、使うときは下に滑車のついた台を置くと、植木鉢の位置を変えるときも簡単です。
バルコニーの床がコンクリートで日当たりがいい場合、鉢の下に石や板をはさんでおくと床との間に隙間ができ、通気性がよくなってコンクリートの暑さから植物を守ることができます。
留守中の水遣りも忘れずに
留守中の水遣りを頼むのは、植物を育てることに興味がある人やこれから仲良くなりたいと思っている人がいいです。
これまで私が留守にするときは、シェアメイトの日本人に水遣りを頼んで出かけていました。平等が好きな日本人は、すべての植物に同じ量の水をあげてしまいがちです。でも、これは植物にとってはかわいそう。
だから私は、大きな葉の植物にはたくさん、小さな葉の植物には少しと付け加えてから、出かけるようにしていました。指を土に入れると、水遣りが十分か、乾燥しているかどうかがわかるので試してみてください。
がんばって素敵なガーデンを作ったのに、夏休みに旅行や日本に帰国した間に植物が枯れてしまうと悲しいですね。「Wetpot Watering System」を使ったり、前もってしっかりと、信頼できる人に水遣りを頼んでから出かけましょう。
