
水をリサイクルしよう
せっかく手をかけて作った庭を枯らしてしまうのは悲しいことなので、身近にできる節水のアイデアや水のリサイクルシステムを一緒に考えてみませんか。
120年前に建てられた今の家に引っ越したとき、トイレの水(Black water)以外のシャワーや食器洗いのあとの水(Gray water)をリサイクルしようと思いました。でも古い家なので、下水管工事が難しく、費用が数千ドルもかかり、とても大変なのであきらめてしまったことがあります。でも今、やるべきときが来たと思っています。
先日、雨水を貯めるタンクを注文したら、売り切れていて20週間待たないと手に入らないといわれました。新築の家のタンクを盗む泥棒も現れているほど深刻な問題です。 このまま雨がたくさん降らない状態が続くと、ビクトリア州は4月から節水のステージ4になり、蛇口からの水は庭には使えないことになります。
そうなってから慌てても遅いので、今から節水を実践し、水のリサイクルを少しずつ練習しておきましょう。節水するだけでなく、上手な水のリサイクルシステムを考えるチャンスです。 日本人は昔から水の再利用を考えていたと思います。お米のとぎ汁を植物にあげていますね。とぎ汁は栄養も含まれているので、とてもいいことだと思います。日本にいたとき、お風呂の残り湯を洗濯機に移すポンプ付きホースを見たことがあります。何かで残った水を貯めて再利用するにはオーストラリアでも便利なものではないでしょうか。
私が実践しているのは、シェアメイトと一緒にバスタブに溜まった水をバケツで庭まで運んでいること。これが結構大変で、水の大切さが身にしみます。シャワーはバスタブの中で浴びるタイプなので、バスタブに自然に水が溜まります。

バケツで汲み出すのは大変なので、今度母に教わった方法を試そうと思っています。それはホースの口の片方から一旦水を吸い上げ、ホースに水が一杯につまったら、両端を持って閉じ、空気圧の働きで高いところ(バスタブ)から低いところ(庭)に流すのです。
バスタブつきのシャワーではない人は、シャワーを浴びるときに横にバケツを置くと、自然に水が溜まるので、ちょっと重くて大変だけど、それを庭に撒くことができます。
洗濯機の水を再利用
もう一つ計画したのは、洗濯機をテラスに置き、洗濯に使った水を庭に撒くことです。洗剤を自然に戻るタイプのものに替えれば排水を庭に撒くことができます。また、今までシェアメイトと交代で使っていたのですが、これからはみんな一緒に洗おうと決めました。水も節約できるし、洗剤にも無駄がありません。これでどのくらいの水が節約できるか楽しみです。
また、洗濯機をテラスに移動すると水をリサイクルできるだけでなく、ほかにもいい点があります。
- 洗濯機を置いておいた場所をほかの目的 のために使うことができる。
- 音がうるさくない。
- すぐ干せる。
ただし、外に置くのでカバーをかけるなどして、日よけ、雨よけが必要でしょう。それとも、テントのようにして屋根をつければ、テラス全体の日よけになり、そこでランチをするのも素敵かもしれません。
もう一つの案は、古くてかっこいいデザインの自転車にポンプをつなぎ、自家発電の水を吸い上げる装置を作ること。バスタブがいっぱいになったとき、水を庭に流すのが簡単にできると思います。
自転車をこいで電気をつくるので、エクササイズにもなります。リサイクルした水を噴水にできるかもしれない…。これは私の夢です。一緒に考えて作る人を探しています。
庭が死んでしまうと、それまで植物や庭の微生物が働いて溜めていた二酸化炭素が、空気中に戻ってしまいます。つまり、庭を守ることは自分のためだけでなく、地球にとってもいいことなのです。

水の知識を増やして節約
また、見方を変えれば、こんな節水方法もあります。実は買い物をするときにも水の節約ができるのです。成長過程や製造過程で大量に水を使う商品を買い控え、水が少なくてすむ商品をみんなが買うようになれば、生産物の内容が変わり、それが節水にもつながるというわけです。
肉よりも豆を食べる
家畜を育てるために牧草に撒く水は大量です。同じたんぱく質でも豆のほうが育てるのに水は少なくてすみます。また、肉は解体時など衛生上洗うことが多く、水を多く使います。
お米よりも粟を食べる
粟はお米よりも水を必要とせずに育つので、粟を食べる人が増えれば粟畑が多くなり、使う水も少なくてすみます。
綿製品を買い控える
綿は製造工程で、洗浄などにとても多く水を使います。たくさん買って捨ててしまうことがないように、綿製品を買うときは、気に入って長く使えるものを選びましょう。

もちろん、節水も楽しく、食材選びもおいしくなくては長続きしません。たとえば、粟料理について知りたいときは「つぶつぶ料理」を提唱している大谷ゆみこさんのHP (http://taa.sakura.ne.jp/netkizuna/more/cook/113-3.html)を見てください。または、ウェブサイトで彼女の名前を検索してみてください。
彼女に料理を習ったみわさん、まきさんがメルボルンで料理教室を開催しています。次回は2月24日(土)(問い合わせ先:Mob:0407-844-430)。簡単にできておいしい健康的なメニューを作ることもできるようになると思います。
こんなふうに一つの問題を解決すると、ほかの問題も解決することがあります。味のある人生にするアイデアが生まれることもあるのです。
誰もがまねできる節水方法を考え、オーストラリア中みんなで使えるシステムにすれば、この干ばつも乗り越えられるのではないでしょうか。
