
こんにちは、セシリアです。オーストラリアはもともと砂漠の国です。土は肥沃ではありません。それで考えられたのがマルチ(Mulch)です。秋は落ち葉がたくさんあって、マルチを準備するのにいい季節です。これから迎える冬のためにも、マルチについて一緒に考えてみませんか。
マルチの役割
日本人には、マルチがどんなものなのか、あまり馴染みがないと思います。マルチとは、植物の根元にかけて土を良い状態に保ち、植物の成長を助けるものの総称です。
オージーは土にマルチをかけると植物にいいことを知っています。近所を散歩したとき、マルチを使っている庭を探し、使い方やそのよさを自分の目で確かめるといいでしょう。
マルチを植物の根元にかけると、土の乾燥を防ぎ、土の温度を一定に保つことができます。そうすると、植物の根に栄養を運ぶ土の中の微生物が増えて、土が豊かになるのです。雑草は日陰が嫌いなので生えにくくなり、生えてもマルチの下の土はフワフワして柔らかいので、抜きやすくなります。
マルチの種類によっては、腐って微生物のえさになり、植物の養分になるものもあります。自然のカバーのようなものですね。地表からの水の蒸発も防ぐので、たくさん水を撒かずに済み節水にもなるし、化学肥料も使わずに済みます。
マルチのよさを理解したら、もっとおもしろいマルチを手に入れる方法を探してみるといいでしょう。
どんなマルチにするかは自分次第
マルチにはいろいろな種類があります。一番効果的なマルチは、pea strawという藁。
私の母の雑草だらけだった庭は、このpea straw と新聞紙を敷いたおかげで土がいい状態に戻り、今ではバラの庭に変わりました。
pea strawは雨が降ると雨を土に落として蒸発を防ぎ、少しずつ腐って土の養分になりやすいのです。パーマカルチャーのガーデンや農家では毎年新しくpea strawを足しています。
ガーデンセンターで売っていますが、私は繕い物の手伝いをしたかわりに農家の友人に分けてもらい、植木鉢用に短くカットして使っています。
ただ、pea strawをマルチにした庭は、雰囲気が農家のようになるので、イメージと合わないかもしれません。シルクのワンピースにネルのズロースをはいたような感じがしてしまうかも…。自分の庭のイメージに合ったマルチを探しましょう。
小さい植木なら、お気に入りの花びらや落ち葉を取っておいて使うといいでしょう。刈った芝生を乾かしてもマルチになります。
せっかくの元気な庭に病気は持ち込みたくないでしょう。マルチに落ち葉などを使うときは、パーマカルチャーの観察力を発揮して病気がないものを選びましょう。ホコリや傷がない落ち葉、元気な木から落ちたものを選ぶといいです。
ただし、ネイティブの木、ユーカリやアカシアの葉は、油分が多いのでマルチには不向きかもしれません。また木屑は、風で飛ばされやすく腐るのに時間がかかるので、pea strawほど効果は出ません。
マルチは植物に限りません。土の養分にはなりませんが、石もマルチになります。白い石を植物の根元に置くと、日中は太陽の日差しを反射し、夜は熱を放射します。土の温度差が少なくなるので、土中の微生物にとっていい状態になります。
トータルで庭をコーディネート
あなたの家のガレージや物置きには、きっとマルチになるものがあるでしょう。左の写真を見てください。白いマルチを使っていますが、なんだかわかりますか?実はモンゴルの馬の毛なのです。まるで、幻想的な滝やフワフワの雪のようでしょう?
これは、友人のバイオリン店のおじいさんBrentonからもらったもの。私はバイオリンが好きで、そのいらなくなった部分は何かに使えるかもしれない、使えたらロマンチックだなあと思ってとっておいたのです。馬の毛も土の養分にはなりにくいかもしれないけれど、保湿性、保温性があるので、マルチにしてみました。 みなさんも工夫次第でいろいろなマルチができると思います。インターネットで、「Mulch」と検索すると、それぞれの材料の特徴が出ています。自分の庭や木に合ったマルチを見つけ出しましょう。コーナーや鉢ごとにマルチを変えてもおもしろいかもしれません。
それぞれが新しい物を見つけたり、始めたりしたことが、みんなに受け入れられて流行するかもしれません。それも素敵なことではありませんか。
