道路を活かすお話 - Permaculture すろーらいふ - Dengon Net

道路を活かすお話

2007-07-02
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こんにちは、セシリアです。今回は二つの素敵なアイデアとそれを実践する方法をお話します。どちらも道路のあり方を見直し、人々や環境により優しい道路になる方法です。パーマカルチャーの考え方の一つ「一石三鳥」にも当てはまります。

技術で道路が変わる

雨が降ったとき、アスファルトの道路が川のようになるところを見た人は少なくないと思います。そして、その川のような道路を素敵なアイデアで変えることが、これからフィリピンで始められる予定です。考えた人はフィリピン人で、私がシンガポール空港で出会い、このすばらしい話を聞きました。

彼のお父さんは、たくさんの木を植えたことで有名なのだそうです。彼はお父さんの意志を継ぎたくて、仕事をしながら「環境に悪い影響を出さない道路」を考えてきたといっていました。そして、今年の6月にこのプロジェクトの実現が決まりました。

フィリピンでは雨が降ると道路にそれこそたくさんの水が流れ込み、川のようになるところが多いそうです。そこで、道路も「収穫のできる道」にならないかと考えたと聞きました。

道路の脇に雨水が流れ込むような溝を掘り、ところどころに貯水池を作って道路の雨水が流れて貯まるようにします。周りに植物を植えて雨水を浄化させると、自然に鳥や虫もくるでしょう。そうすれば、水はもっときれいになり、ほかの使い道も出てきます。

ダムのように段差を作って細いパイプに水を通せば、圧力で水力発電もできます。そこで作り出した電気は、道路のライトに使ったり、近所に分けることもできるでしょう。

東京消防庁も火事のときに使えるように、雨水を道路の下のタンクに溜めるような工夫をしているそうです。

人々がこういったアイデアを考え出すとき、パーマカルチャーの「一石三鳥」の考え方を使えば、きっと何十年も利用できて、将来に役立つものになることでしょう。

道路がコミュニティを広げる

もう一つのアイデアを紹介します。

ある統計によれば、家の前の道路を走る車のスピードが速い場合、道路の反対側にある公園にはほとんど行かない、反対側に住んでいる人とはあまり話さない、という数字が出ているそうです。   そこで、David Engwichtは安全でコミュニティーの輪が強い社会を作るにはどうしたらいいかを考え出しました。彼はとても観察力、創造力に優れた人物です。

彼の本「Mental Speed Bumps」(Web:www.mentalspeedbumps.com/.)を紹介します。彼は車のスピードをどうすれば落とせるか、道路を有効な場所にするためのいろいろな方法を考え出しました。本の中に詳しく書いてありますが、近所の人が、道路を利用していれば車のスピードが自然に落ち、コミュニケーションの場になるのです。

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たとえば、立ち話をしている人が多かったり、みんなが楽しそうに何かしていると、気になって車のスピードを落とすでしょう。隣近所が知り合いなら、自然に道で会って会話し、外で誰かに会うかもしれないと思って、近所ではゆっくり運転します。

その上、彼は道路の横に絵を描いたり、彫刻や植物を置くことを勧めています。道路を生活の場に取り入れることによって、もっと安全で環境に優しい場所になるのです。

また、彼は「道路を取り戻すストリートパーティー」を世界中でやっています。彼がピエロのようなおもしろい格好をして道路に佇みます。すると通りかかった人や車から人が降りてきて「何しているの?」と聞いてきます。そうすると、「お茶でもいかが?」「じゃあ、クッキー持ってくるよ」「音楽があるともっといいね」というように、そこに人が集まる場ができます。

これは、安全のためにも、標識やラインを書くより効果があります。なぜなら、道路に何も指示がないと、自分で様子を見ながら安全に走るためにスピードを落とすから。「制限速度時速60km」などと書いてあるから、「60kmまでは出していいんだ」という意識が働いてしまうのです。 

自然の成り行きを利用する

Davidは「Walking school bus」というプログラムも考え出しました。子どもの通学にあえて車を使わない方法です。大人が最前列と最後尾につき、子ども達をはさんでバスのように並んで歩きます。

これは、通学に車を使うために、学校周辺が危なくなると気が付いたからです。子どもが危ないから車で送るのでは、車が増える一方です。

少し遠回りになりますが、近所の家でそれぞれ子ども達をひろって列に入れて歩きます。安全なトランスポートの方法です。日本の集団登校のようですね。

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これは、大人にも子どもにもいい運動になり、近所の子ども達の様子もわかり、友達もできます。大人も交代で助け合って、いい関係ができます。

これは多くの地域で取り入れられています。

彼が考え出す方法は、合気道のように相手をよく観察して相手の力、自然の力を利用しています。

みなさんも観察力を磨いて、気が付いたことを実行に移せば、彼らのような素敵なアイデアが実践できるかもしれません。