
こんにちは、セシリアです。料理をするのが好きな人も、そうでない人も、食べるためには台所に立つ必要があります。料理がスムーズに楽しくできるように、無駄なものを省き、再デザインをすれば、きっといい影響が出てくるでしょう。これは台所に限ったことではありません。
「あるべき所」に置く
ある日、具合の悪くなった友人の家に手伝いに行きました。その友人は、料理や家事の習慣があまりない人でした。私は手早くおいしい料理を作ることが好きなのですが、その家では、料理をする気になりませんでした。もちろん、ほかの家の台所だから慣れていない、ということもありました。でもその友人の台所は、ここにこの道具があるだろうと思って、引き出しを開けても、ハズレ! の連続だったのです。私まで元気がなくなってしまいました。そして、自分の間違いや失敗のように感じましたが、それはものを置く場所をデザインしていないせいだと思いました。
この話を友人にしたとき「私は、その逆の経験をしたことがある」と聞きました。雑穀料理のパーティーをしている台所では、「ナイフはどこにあるかな」と思うと、思ったとおりの所に置いてあったそうです。使いやすさを考えてものが置かれているので、ストレスを感じないのでしょう。おかげで元気が出て料理も楽しくできたそうです。
よく使うものは手前に、年に1度しか使わないような食器は、棚の奥のほうに置くといった単純なことですが、「あるべき所」にものを置くことが、大事なことに気がつきました。
冷蔵庫もデザインする
私が日本で暮らす前に使っていた冷蔵庫は、典型的なオージーの冷蔵庫でした。オージーの冷蔵庫は、大きくてスーパーマーケットのように何でも入れてあります。2年前に買ったソースなど、使えないものもずっと入れておくことが多いです。週1回大きな買い物をして、すべて冷蔵庫に放り込み、料理のアイデアが出てくるのを待っています。残ったものも冷蔵庫に閉じ込めて、腐るまで待っているかのようです。だから、もったいなく捨ててしまうことが多いです。 私は日本の友人から、残りものをうまくお弁当に使ったりして、食物を無駄にしないことを学びました。こういう習慣をオージーにも教えてあげると、喜ばれますよ。

私の家では、プラスチックバッグに食材を入れて、そのまま冷蔵庫に入れないことをシェアメイトと約束しています。プラスチックバッグだと、何が入っているか忘れてしまい、無駄にしてしまうことが多くなるからです。
下の写真を見てください。日本に行ったとき、耐熱ガラス製の容器をたくさん買いました。大好きな紫色のふたがついていて、積み重ねるとガラスのお城のように見えます。電子レンジに入れることもできて、テーブルにそのまま乗せても食器として使えるので、余分なお皿も必要ありません。ガラス製なので、カレーやトマトソースで色や匂いがつくこともなく、きれいなまま長く使えます。四角い形のほうが、重ねやすく場所もとりません。
冷蔵庫に、残りものや長く使っていないものがないか、定期的にチェックをするといいですね。その日は、何を食べたいかでメニューを決めるのではなく、残り物でレシピを考えましょう。早く使ったほうがいいものは、手前の目に付くところに置きましょう。
また、冷蔵庫のなかのアレンジをしたいときは、自分ひとりでやると大変だし、ケンカのタネにならないように、家族やシェアメイトとも相談して一緒にやるといいですよ。
アイデアや習慣をシェア
ある友達は、いつもストレスや不安を感じがちでした。彼女の家に行くと、どこもかしこももので溢れかえっていて、何をするにもものを寄せないとできない状態でした。空間があると、寂しく感じてしまうのかもしれないと思いました。彼女にそのことを話して、本当に必要なものだけを残しました。

何ヶ月か使わなかったら、それはいらないものです。ものが溢れずに、空間があると、片付けや掃除も楽です。捨てるときに「もったいない」と悲しくなることを覚えておけば、不必要なものを買う習慣をやめることができるでしょう。
私には、日本人から学んだことがたくさんあります。食後に食器をきれいに洗うこともそのひとつ。日本でホームステイをしたとき、家族で協力してさっさとお皿を洗い、片付けたのはちょっとした驚きでした。オージーは、すぐに洗わずにシンクに溜めておくことが多いのです。だから、洗っていないお皿が見えると借金があるような気持ちになっていました。
新しい習慣に慣れるのは、少し大変でしたが、今では、シェアメイトと一緒にすぐ片付けて、気持ちをスッキリさせるようにしています。いつもきれいにしておくと、ほかのことをする元気が出てきます。きれいなキッチンから、エネルギーが生まれるでしょう。
また、プラスチックバッグを小さい三角形にするたたみ方を日本人の友人に教わってから、それをいつもバッグに忍ばせています。マーケットなどに行ったとき、余分にもらわないで済むし、家で収納するにも場所をとりません。私も集まりがあるたびに、この折り方を教えています。みんなゲームのように楽しんでくれます。
小さいことですが、こういった素敵なアイデアや習慣は、みんなでシェアすると少しずつ効率のよい、無駄のない生活ができるのではないでしょうか。
