本能を磨くと、どこにいても安全
私はいろいろな国の女性と家をシェアしています。日本人のシェアメイトには、初対面で必ずといっていいほど質問されます。「この近所は安全ですか?」と。欧米人にはまずそんなことを聞く人はいません。無意識に「安全」を見つけているからだと思います。「この家はトラムストップから1分。それにチャイルドカーシートがついている車があちこちに停まっているでしょ。学校から一人で歩いて帰ってくる小学生もよく見かけるはず」と答えます。これって「安全な街」という証拠みたいなものですよね。 日本人は人間関係をよくするための観察力は鋭いのに、安全か危険かを見抜く力は弱いと思います。以前日本で生活をしていた時、私は驚くべき光景を目にしたことがあります。電車の中で老婦人がお財布を取り出し、お札を数えはじめたのです。それは10万円ほどありました。ここは贅沢で安全な国なんだなと思いました。オージーはトラムの中でお札を数えたりしません。 今まで安全を見つける本能を磨く必要がなかったのかもしれませんが、これからは必要です。そうして安全を学ぶことで、必要以上に緊張せずリラックスして自由に過ごすことができるようになるはずです。
Good community Spiritがある場所が安全な街
たとえばFitzroyあたりでは、通りに面した窓に鉄格子があり、「気をつけるべき」証拠が見つけられます。でもFitzroy は大好きですよ。悲しいとき、Brunswick St.の気まぐれでcreativeな店に行くと元気が戻るから。ジャングルの池と少し似ていますね。危険も栄養もある所です。用心し、本能を使うと大丈夫です。 住む場所は、リッチなイメージで家賃が高ければ安全だと思っていませんか? South YarraやSt.Kildaはナイトクラブなど遊び場所が多く人気はあるけど、家族で住んでいる人は少なく、犯罪が多い街です。 逆に、お金持ちではなくてもこじんまりした質素な家が並んだ場所は、近所付き合いがよく、手伝いをしあったりする関係ができています。
災いを招かないためにオージーがすること
夜ミルクバーに買物に行く途中、若者たちがうろついていたら、私は道路を渡り、迂回してミルクバーに行きます。
道で誰かが後をついてくると感じた時には、停まってバックの中を覗き込み、何かを探すふりをします。たいていは、そのまま追い越していきます。本当の危険ではなくても、事前にそうすることで安心して行動することができます。
トラム内で大声で話しかけてくる人もいます。まず、目を合わせないようにすること。そして、そんな人に絡まれたら、怖くないふりをします。そして「ところで今何時ですか?」とか「ここに行くにはどうすればいい?」と尋ねます。すると相手は「人の役に立っている」というポジティブな気持ちにかわるので、案外簡単にその場の空気もかわります。本当に危ない人の時は、降りる素振りを見せずにいて、次のストップでサッと降りましょう。ついてくる隙を与えない。
かくいう私にも実は災難になりそうなことはありました。初めて英語圏ではない国にホームスティに行ったとき、最初の停車駅で大きな荷物を近くに置き、ホームスティ先に連絡をするのに公衆電話を使っていました。電話が終わって荷物のほうを見ると、誰かが私の荷物を運び去ろうとしている! とっさに「ありがとう。やさしい人ね、荷物が重いからどうしようかと思っていたの。改札口まで運んでくれる?」と身振り手振りを交えて言いました。すると、その泥棒(!?)は「いいよ」と言って運んでくれました。今思えば、私もよくあんなことを言えた、と思いますが、ポジティブな言葉かけをすると、「力になる」ことがわかりました。
観察力を身に付けること。積極的に行動すること。損を得にすること。みんなPermacultureの大事な考え方です。日常生活の中で応用すると、大きな問題が起こったときにも、何かに依存せず自分で対処できるようになります。
TIPS: 「安全印」探しゲームをしよう!
友達と出かけたときにその街の「安全印」を探してみては? たくさん見つけたほうが勝ち! たとえば、ベビーカーが多い。スーパーのレジの女性がフレンドリーか(危ない街では防御的にならざるをえないので、事務的なはず)。道行く人が「Hello!」と声をかけてくれるか。どの街が「安全印」が多いか点数をつけてもいいかも。
今月のコミュニケーション英語
●知らない人に時間を聞くとき 「Excuse me mate, do you have the time?」 What is the time? だときつい感じ。mateをつけることによって、私はあなたと同じ立場だよという仲間意識が芽生え、知らない人にものを尋ねるとき効果的。mateをネイティブの発音で言えるようにがんばって!meと mateを一つの言葉のように続けて言うのがコツ。但し女性は、普段mateは使いません。
●重い荷物を持ってもらいたいとき 「Could you carry it for me? It’s quite heavy.」 for meをつけることで感謝の気持ちが含まれています。悪いけど…、手間をかけるけど…、○○してくれませんか? という気持ちが伝わります。そのうえ、荷物がすごく重いの、と説明することで、「よっしゃ、持ってあげるよ!」いう気持ちになってくれることうけあい。「Please help me carry it」「Can you carry it?」は知り合いにはいいけれど、知らない人にはダメ。私はポーターではない、と言われてしまいます。
