人生のサイクルを考えよう - Permaculture すろーらいふ - Dengon Net

人生のサイクルを考えよう

2005-04-01

こんにちは、セシリアです。パーマカルチャーは、環境と人間に優しい庭と暮らし方のデサイン体系の一つ。その考え方の中で「未来を志向し、変化していく季節や環境に備えることが大事」といっています。パーマカルチャーの庭には、将来のために毎年花が咲く球根や実をつける果樹だけでなく、今日のために、きれいなパンジーやすぐ食べられるレタスも一緒に植えます。つまり「未来予測は難しいけれど自然のサイクルを観察し、想像力を研ぎ澄ますことによって将来に備えることができる」と私達に教えてくれているのです。

復活祭イースター

ところで、みなさんはイースターにはどんな意味があるか知っていますか? イエスキリストが金曜日に処刑され、2日後の日曜日に生き返った「復活」のお祭というのは有名ですが、自然の神様を信じるヨーロッパの古い宗教(Pagan教)の春の恵みの神様(Easter)が戻ってきたことを祝うお祭りでもあります。イースターのシンボルは「卵」と「ウサギ」。卵からはひよこが生まれ、ウサギは春になると子供をたくさん産む動物で、春の恵みや新しい命の象徴だからです。キリスト教の始まる何百年も前から、昔の人たちにとってイースターは、喜ばしいフェスティバルであったに違いありません。 伝統的なカトリック教の家で育った私は、イースターの前日は興奮して眠れませんでした。イースターバニーが訪ねてきて卵を隠していくからです。日が昇ると私たち7人兄妹は庭に走っていって、イースターバニーが夜中に隠したチョコレートエッグをはしゃぎながら探しました。それから、チョコレートを食べるのを少しだけ止めて教会に行きます。キリストが処刑された金曜日の暗い教会とはうって変わって、日曜日は明るく、神父さんはキリストの復活の話しをします。死と誕生があるように、人生は暗くて辛い時もあるけれど、その後は楽しいことや希望がすぐそこにある、というのです。 イースターの前には、学校で行われる「Easter Bonnet Parade」という帽子のイベントのために、春の花でいっぱいのかわいいものや電車が回っているものなど、子供達はそれぞれ個性的な帽子を作りました。

季節の移り変わりを感じ取る

昔ヨーロッパでは、食べ物がなくなってしまう冬は「死」を意味していました。春になれば、暗いグレーと白の世界から花や木の色が変わり、冬眠していた動物たちが出てきて、生き返った気がしたのです。イースターになると暗い色の冬服から新しい服や帽子に変え、気持ちをリフレッシュさせました。現在のいつでも何でも食べられる状態とは違い、季節や自然の移り変わりを感じ、生活に取り入れながら生きてきたのです。イースターがくるたび、人々は1年生き延びたことに感謝し、この先の1年をどう生きていくかを考えたのです。 オーストラリアは北半球と季節が逆で、春の復活祭といってもピンとこないかもしれませんが、よいことに、北半球の季節のラッパ水仙やチューリップのカードをもらうと、「今(4月)、球根を買って植えなくては」と気づくことです。私は、FitzroyのBrunswick通りにある”The Artist’s Garden”、という創造的な店でよく球根を買っています。 球根が育ち花がしぼんでしまった後は、葉を切ってはいけません。その後6ヶ月間、植物は光合成をし続け、その養分を球根に蓄えます。そうすると翌年には、もっと多くの花が咲くようになります。球根は素晴らしい「投資」といえます。単に毎年花を咲かせるだけでなく「増殖」するから。何年かすれば1つの球根が10倍にもなります。その分のお金を銀行預金にすれば、店で花を買うよりはるかによい投資です。

「Time stacking」

ここで、ニュージーランドの有名なパーマカルチャーデザイナーのジョーを紹介しましょう(http://www. thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report /rpt_05.html)。左の写真はジョーが丘に建てた家で、「ロード オブ ザ リングス」のホビットの家のようです。草原のような屋根には、たくさんの役割があります。雨を吸収して貯水タンクにも、断熱剤にもなります。食べ物の収穫もできます。ハーブが植えられていて、ハチが花からはちみつを作り、にわとりが日なたぼっこをしています。もし、あなたがそこでWWOOFING(ファームステイ)をするなら、屋根の上で卵を見つける仕事を頼まれるかもしれません。屋根に上がる時は芝生を「ミルクに変えている」牛に気をつけてください。 彼は屋根に植物を植える時、季節のサイクルを考え‘Time stacking (時間の層)’と呼ぶ方法――1つの植物が枯れてしまう前に他の植物が育っている状態にする方法――を用いました。植物が成長している間に、別の種類の植物を植えるのです。こうすると雑草が生えることがなく、成長しきった植物が次の植物のための肥料になります。しかも毎年自然に生え変わるようなハーブや花を選んで植えました。毎年強い葉を残し土に返して肥料にします。乾燥期が続くこともあるので、多肉植物も植えました。そのおかげで彼の屋根はいつも健康な緑と土を保っています。 この‘Time stacking’という考え方は私たちの生活にもあてはまるかもしれませんね。一つのキャリアがピークを迎える前に、次のキャリアについて考えておくと、その変化に適応しやすくなります。同時進行でいろいろなことを始めておくといいということがわかると思います。先々の自分の生き方を視野に入れ準備しながら生きていると、幅も広がるし、充実度が違ってくるのではないでしょうか。 オーストラリアでは、一生涯平均して5回程キャリアを変えるといわれています。気分が沈んだり、つまらない時期は、人生のサイクルでいうと冬のようなもの。その時期はエキサイティングで、生産的で、カラフルな時期のための休息と準備にあてます。人生において太陽が輝いている時期こそ、来るべき冬に備える最善の時期なのではないでしょうか。


TIPS:イースター・バスケットガーデンを作ろう

9月(南半球の春)に花が咲く「南半球イースター・バスケットガーデン」を作ってみませんか? 使用済みのバスケットと裏地(水はけ用に穴が開けてあるプラスティックのようなもの)を用意してください。球根と一緒に鉢植え用のコケ類(Babies Tears)を植えます。こうすれば、花が咲くまでの冬の間もきれいに見えます。球根と一緒に植える植物は、日陰を好み、あまり水を必要としないものを選んでください。それから、卵をマーカーで色付けし、バスケットに飾り付けて新しい春用の帽子をかぶれば、メルボルン・カップのピクニックに持って行けるかもしれませんよ。

今月のコミュニケーション英語:Tell の使い方

日本語で「教える」というとTeachですが、Teachは複雑な、修得の必要なことを教える場合に使います。Tellというのはとても役に立つ言葉で、「情報を伝える」意味があります。

Please tell me where your house is. あなたの家がどこか教えてください。

この場合Teachは使いません。本など実際に声のないものが「伝える」こともあります。

The instruction book tells you how to set the time on the clock. 時計の時間の合わせ方は説明書に書いてあるよ。

またTellは「見分ける」「理解する」という意味でも使えます。

I can’t tell the difference between these two words 2つの言葉の違いがわからない。

蓮は仏教の教えにある再生と清浄のシンボルです。毎年一度死を迎え、また泥の中から清らかに蘇るその姿はとても気高いものです。風車はピュアなエネルギーを作り出してくれます。時には風は止まってしまいますが、なくなることはありません。蓮と風車はきっといい友達になるでしょう。