
こんにちは、セシリアです。自分の庭に果物の木がなくても、12月にクイーンビクトリアマーケットに行くと、1箱5ドルくらいの安さで旬の果物を手に入れることができます。それを使って自分でジャムやチャットネを作り、クリスマスに小さいギフトにすると喜ばれますよ。作ってみませんか?
果物の庭の思い出
私の子供時代、家の庭には、レモンやプラム、りんご、なし、ネクタリン、なしなどたくさんの果物の木がありました。プラムの木に登ってつまみ食いをしたり、手作りのレモネードを飲みました。プラムとレモンの木は虫がつきにくいのですが、ほかの果物の実には虫がついて食べられませんでした。
私達7人兄弟にとっては、虫がついてしまった果物は遊び道具になり「果物クリケット」といって果物をボール代わりにしてヒットし、果物が爆発(!)するとホームランというルールで遊びました。 虫のいない木にしたかったけれど、当時はやり方を知りませんでした。だから今、パーマカルチャーという魔法を使って果物や木を育てたいと思っています。
理想的な果物の庭を造ろう
木はとても静かな存在ですが、自分を守る力があって、害虫やカビ・ウイルスなどの病気を寄せつけない方法を知っています。それには栄養と水が必要です。この二つが足りないと、木の抵抗力が弱くなります。栄養には、コンポスト、堆肥、ミミズ農場で作った肥料を撒いてあげましょう。水が蒸発し過ぎないように、わらなどマルチを根元に厚くかけてあげましょう。乾燥した気候なら、雨水がどこかにすぐ流れていかないように、スウェールという浅い堀を作るといいでしょう。
大事なことは、落ちた実は拾って片付けること。落ちた果物には虫がつき、次のシーズンにそこから虫の子供が出てきて、果物の木に登ってしまいます。種類によっては、2年ごとに実をつける賢い木もあります。落ちた実を片付ける人がいなくても、幼虫は1年たって新しい実を食べられないと死んでしまいます。
拾った果物は大きめのコンポストに入れて肥料にします。虫がついた果物は入れてはいけません。コンポストは大きいほうが発酵しやすく、その熱で病気やウイルスを退治します。または、アヒルやニワトリに落ちた果物を食べてもらい、肥料をまいてくれる「チキントラクター」というシステムを利用してみては。彼らは喜んで食べてくれるので、自分で片付けるより、ずっと楽チンです。
セリース環境公園に行くと、鳥と「食べられる庭」のシステムを見ることができます。(www.ceres.org.au)
Caulfieldに住んでいるDr.Louis Glowinski は、自宅で180種類の珍しい果物やsemi tropicalの果物を育てています。パーマカルチャーの考え方を活かし、霜に弱い果物を強い果物の下に植えたり、陽の当たる壁に沿って木を植えたりして農薬を使わずに育てています。
彼は手のかかるりんごなどを育てようとしません。クリーミーな味のCustard Appleや香水の香りのFejoaなど珍しい果物を育てています。たとえば、近所の庭に普通のりんごの木があって、その持ち主が世話をしなかったり薬をまいたりすると虫が増え、避難して来るでしょう。その時、彼が普通のリンゴを育てていたら虫が彼の木を見つけてしまいます。珍しいりんごの木なら虫は見向きもしません。クイーンビクトリアマーケットで珍しい果物を見つけて食べてみてください。値段は普通の果物より高いと思います。自分の庭で育てたものならどんなに珍しくても無料ですよ。
もう一人私が大好きで、その暮し方を誰よりも尊敬しているガーデナーを紹介します。彼女の名前はJackie French 。彼女の有名な絵本「Diary of a Wombat」($24.95)を知っている人も多いでしょう。彼女は若いとき、田舎で本を書く人になりたくて、その夢が実現するまで裏庭の物置小屋に住んでいました。庭で果物や野菜を育て、ウォンバットを家族にしていました。
最初の原稿は土ぼこりで汚れ、どの原稿よりもスペルミスの多い原稿だったそうです。でも出版社に受け入れられ、本になりました。車の登録料の106ドルがほしくて原稿を書いたようですが、今では著書が数十冊になり、面白いジョークを言ったり、わざと変な格好をして楽しませくれるので、TVや雑誌にもよく登場しています(http://www.jackiefrench.com/bio.html)。図書館では著者名で探すと、必ず彼女の本が見つかります。子供向きの本が多く、話し言葉で書いてあるので英語の勉強をしている人にもお勧めです。
ガーデニングのアドバイスの本は冗談と知識がいっぱい。虫をコントロールする本は推理小説のようで、どうやって犯人(虫)を見つけ、被害者(木)をどうやって守るかが書いてあります。本を書く仕事が終った夕方、彼女は庭を散歩し、266種類もの果物の木の様子を見て、115種類のリンゴの木から収穫します。
彼女は「果物を食べたとき、残った種を植えてください」と言っています。美味しい実がならなかったら木を切ればいいので、まずは試してみましょう。庭がなくても植木鉢に植えてもいいし、友達の家の庭に植えてもいいのでは。
木を植えると空気がきれいになり、土が安定し、鳥の住まいになるのです。木を植えることは次世代へのプレゼントになります。
愛のこもったジャム作り
果物の木を育てるには時間がかかりますし、自分の庭に果物の木がない人もいるでしょう。メルボルンには、歩道にチェリープラムの木が多くあります。その実は採っても怒られないので、たくさん集めてジャムを作ってもいいでしょう。
私はこの時期になると、果物の木がある友人の家に行ってプラムなどの果物をもらいます。そしてcordial(コーディオ)やジャム、chutney(チャットネ)を作ります。chutneyはイギリスがインドから輸入した薬味のことで、カレーを食べるときに一緒に入れます。
cordialの作り方をお教えしましょう。プラムに砂糖を加え、茹でてつぶして種と皮を別にし、網でつぶしながら漉してシロップにします。しょうがやクローブなどを入れるとおいしくなります。インターネットで「chutney」「recipe」と入れると果物でつくるレシピがいろいろ出てきます。
自家製のcordialやchutneyを入れるために、日頃からいらないビンを取っておくといいでしょう。ゴミを減らすことになり、ビンの再利用になるし、小さな冷蔵庫にもピッタリのサイズです。
毎年クリスマスにはイラスト入りの手作りラベルも作り、ビンに貼って自家製cordialやchutneyをプレゼントします。去年も妹のKatieと作って大好評でした。半日ぐらい時間がかかったけど、仕事と思わず遊ぶ気分でやると楽しくできます。
お金を出して買ったプレゼントは大げさになりがちですが、小さな手作りジャムなら先方にも負担にならず、相手も既製のものでないお返しをしたくなるでしょう。自分で育てたものや作ったものをプレゼントするとコミュニティーの人間関係を育てることができます。
