日記を続けて人生を豊かに - Permaculture すろーらいふ - Dengon Net

日記を続けて人生を豊かに

2006-01-01

こんにちは、セシリアです。パーマカルチャーは元々庭で食べ物を栽培するデザインを考えるためのものです。ステキな庭を造るには、1年間かけて庭を観察することが成功の鍵といわれています。季節ごとの日陰の位置、どんな虫が来るのか、風がどこから来るのかなどをよく見て、それぞれの場所に合うもの、日陰が好きな植物、防風のための木を植えます。そうすると失敗が少なくなります。生活の中でいえば、自分を観察して日記に残し、なりたい自分になるチャンスを作るといいと思います。

あなたの幸せを考えるチャンス

私は11歳の時から日記をつけています。毎日ではないけれど、これまで書いたものを集めると人生の半分ぐらいが書かれているとても貴重なものです。

日記を書くと楽しいことが3倍になります。まずは楽しい経験そのもの。その経験をあとで日記に書くとき楽しさを反芻できる。歳をとったとき思い出として楽しむ、ということです。

日記にはその日の「イベント」、たとえばお客さんが来たとか、バレエを見に行ったという毎日の生活の中で目立ったことを書く人が多いと思います。書く目的は人それぞれです。私は日本にいたとき面白い決まりを作りました。

たとえ特別なできごとではなくても、たとえば「バレエに行ったこと」行為そのものよりもそこで何かを感じた瞬間があったはず。今日は英語を教えるのに100%力を出し切った。授業が終わって外に出ると、夕暮れがとても素敵で「石焼き芋~♪」の呼び声にホッとしたっけ。がんばった自分がそこにいた…。というようなことです。

楽しそうなことを次々と追いかけてエネルギーを消費するより、日常の小さな喜びや楽しみをよく味わう方が、平和で無駄のない生活を送れるかもしれない、ということに気がついたのです。新しい車を買う、遊びに出かけるといったことは誰もが楽しいと信じてしまうことですが、人間の幸せは一人一人違うはずです。

日記を書くようになって、自分の幸せが何かもっと敏感に感じるようになりました。1行だけでも、短い俳句や詩のように書いてもいいと思います。大事なことだけ、毎晩思い出して書くといいですよ。逆に限りのある小さなスペースのほうが、効率のよい言葉を選び、もっと豊かな表現ができるようになります。

日記は、トラムを待っている間などいつでも書けるように、小さいもののほうがお勧め。バッグに入れて気がついたときに書けます。もしくはベッドのそばなど、静かで手にとりやすいところに置いておきましょう。私は、書き続けるために朝お茶を飲むときと時間も決めています。

日記をやめないためのヒント

日記を三日坊主でやめてしまった経験のある人は多いと思います。過去を書き留めておくだけの日記なら、やめてしまう可能性が高くなります。

パーマカルチャーのデザイン原則の一つは、どんなものにも多様な役割を持たせることです。

私のバルコニーガーデンを例にあげましょう。役割はたくさんあって、まず素敵な時間を過ごす場所であること。そのうえ、いちじく、パッションフルーツ、花などの贈り物を作り出す場所。そしてイラストのモデルになり、希望も見い出せる場所。この完璧なバルコニーガーデンを作ることができたから、いつか素敵な家族や農場を作る自信があります。

ここから得るものがたくさんあるので世話をすることは面倒だと思いません。同じように日記の役割が多ければ、書き続けられる可能性が出てきます。

日記の役割は何でしょう。最初にお話したように毎日を味わうこと。もう一つは学びたい言語で書くと、力のつく勉強になること。

そこで英語の練習に日記を使うことを提案します。英語で書くときも短く3行でいいです。教科書を使うと自分が普段使う言葉はあまり出てこないかもしれません。日記だと、それまで知らなかった英語で、次の日使いたい言葉や言い方が多く出てくる可能性が高くなります。会

話をするとき、辞書を調べる時間はないので、ついすでに知っている言葉に頼ってLevel upしません。

ダイアリーエクスチェンジのパートナーを見つけるといいですよ。「ちゃんと書いてる? がんばっているね」とお互い怠けないでできます。

私の生徒の一人は、小さいお子さんがいるので、授業に出られないことがあります。そんな時彼女はEmailに英語で毎日やったこと、そこから感じたことなどを書いて送ってきます。それを私が添削して返します。

彼女の日記は小説のように面白く、夜中にもらってもすぐ読んでしまいます。私も楽しんでいるし、彼女も勉強になっています。

将来を作り出す

日記の役割のもう一つは、将来を作り出すことです。私は別のノートに1年間にやりたいこと、理想のこと、なりたい自分のイメージなどを書き留めています。それを1ヶ月ごとに振り分け、今月はこれをしようと書いておきます。そうしておくと、これまで80%ぐらいはかなっています。

頭の中だけだと忘れてしまう可能性が高いのですが、書いておくことで成果につながりやすく、書き留めた瞬間から現実味を帯びてきます。

何年か前に自分の変えたい部分に気がつきました。私は自分が怒っても何も変わらないことに対して、エネルギーを無駄にしていた傾向があります。そんな自分を変えたくて、どんなときに怒ったか観察日記をつけてみました。

トラムに乗ったら靴のまま座席に足を上げる人がいた、プンプン! という具合。私が彼女を叱っても彼女の性格はかわらないでしょう。本当によい社会にしたければ、怒るエネルギーを解決方法を考えることに使い、会社の担当者に伝えるほうがいいと思いました。

目標と戦略を立てよう

オージーは年頭にタバコをやめよう、子どもを叱るのをやめようなどNew Year’s Resolutionを決める人が多いです。でも何かやめるかわりに別のこと、戦略を立てるほうが効果はあります。たとえばタバコをやめるときに、吸いたくなったら「窓を開けて新鮮な空気を吸う」「散歩する」「友達に電話して『タバコ吸ってないよ。私たち偉いよね』と気持ちを共有する」など。

そして、1年あるのだから「12月までにやめる」と期間を取ること。「今やめられなかった、失敗した」とそこで終わらせてしまうのではなく、期間を長く取っておけば「今日は失敗したけど、戦略が悪かった。今回の方法が役に立たなかっただけ。違う戦略を立ててみよう」と明日からも継続することができます。

そこで日記が役に立ちます。どんな状況だったのか、今日なぜできなかったのかを書き留めておけば、別の戦略が立てやすくなります。たとえば、子供を叱る時間や状況をまず書き留めます。

それがいつも晩ご飯を作る時間だったら、食事を前もって準備して夕方のストレスを減らすといいでしょう。タバコをやめたいのにバーに行くとタバコを吸ってしまうのなら、バーに行くかわりにハイキングに行くなど違う遊び方を友達に提案しましょう。

目標の立て方も「日本語がペラペラになる」というものではなく「毎日30分日本語の練習をする」といった「いつ、誰と、何回、どんなふうに」と具体的なほうが実現性は高くなります。無理をしない程度、できる範囲で決めましょう。

それでもできないときは、なぜやらなかったか書いてみます。その理由が発見できるかもしれません。つまらない言い訳かもしれません。目標が高すぎたかもしれません。でもきっと解決する方法や力が見えてきます。アップデートが大切。

そして、最終的に毎月月末にできたかできなかったかチェックしましょう。深刻にならず、ゲームのように。毎月の積み重ねが、ひいては1年間でどうなっていったか、自分を高めることになるはずです。

日記を書くことは自分を観察すること。それが自分を新しく作り出す力になります。自分自身を新しく作り出せることは、今の社会を新しく作り出す自信や実行力につながります。日記をつけることで、過去のやり方を無意識に続けるのではなく、変化をおこすことのできる人間になっていくのです。