プッタネスカのお話
今月はとてもポピュラーなパスタのソースです。今回は味のしっかりしたソースなので白身の魚と合わせました。プッタネスカはイタリア語で「娼婦風」。なんだか料理の名前とは思えませんね。
イタリアンにはおもしろい名前の料理がたくさんあります。以前紹介したカルボナーラは「炭焼き小屋の人夫風」で、よくレストランなどで見かけるアラビアータは「怒りんぼう風」。
プッタネスカという呼び名の由来はアンチョビ、鷹の爪、ケッパー、にんにく、オリーブなどの瓶詰めや缶詰め、食材は、イタリアの家庭ではどこにでもあるようなありふれたもので、それもあまり手間をかけずにソースに入れてスパゲティと和えるだけで簡単にでき、「まるで娼婦が作ったような手抜き料理」というのでこの名前が付いたという説が有力だそうです。
簡単そうに聞こえますが、おいしく作るとなるとクセのある物ばかりなので味と香りのバランスが大事です。
私のプッタネスカは以前、一緒に働いたイタリア人がいっていた「イメージは『あばずれ娼婦』だから、ホットで生臭く、それでいてコクがあって甘酸っぱくてセクシーじゃなくちゃプッタネスカじゃない」。こんな感じです。
ですから、アンチョビの生臭さがあって、辛味は唐辛子、酸味はケッパーそしてトマトの甘酸っぱさとオリーブのコクが合わさってオレガノが香りを放つようなセクシー(?)なソースなんです。瓶詰めや缶詰など市販品の食材は塩気や味の強さが様々です。
レシピの分量はあくまで目安。せっかく入れるんだから隠し味じゃしょうがないですよね。最後に味見をしてそれぞれの味がしっかりと味わえるぐらい入れてください。足りなかったら最後に足しちゃいましょう。鍋の中であなたのイメージの「あばずれ娼婦」を作ってみてください。
