Saigon Inn - いただきます - Dengon Net

Saigon Inn

2006-12-22

ベトナム料理の魅力を落ち着いて味わえる店

安くておいしい庶民性が人気のベトナム料理だが、ゆっくり味わうというイメージはあまりない。でも、この店なら手頃な値段はそのままに、その味を一段上の気分で再発見ができるはず。

小ぶりで歯応えがいい春巻き($7.00)。 ボリュームがあるのにヘルシーな生春巻き($7.00)。 優しい味わいのRice noodle soup with prawn & pork($8.00)。 食事のお供に!333($5.00)。 鴨と海老の贅沢なコンビネーション、Sizzling stuffed sesame duckling($17.00)。

ベトナム料理は誰にとっても満足度が高いが、特に若者には強い味方だ。早くて、安くて、大盛りで、親しみやすい味。庶民の食堂として、メルボルンの食文化の中でもかなり重要な位置を占めていて、シティでは帰宅途中の空腹を満たし、リッチモンドでは値段を気にせず、仲間とワイワイ楽しんだ経験を持つ人も多いのでは。

もちろん、サービスや清潔さを求めるのはヤボというもの。そのへんには目をつぶり、食欲を満たすのが原則だったりする。

ところがこの店、サイゴン・インは「食堂」ではない。広々としたレストランで、ゆっくりと懐かしい味が楽しめるのは最高ではないか。というわけで、今回も元気にいただきます!

新年を迎え、友達とちょっとおいしいものを食べて楽しみたいところだが、ここはオーストラリア。真夏は暑さで食欲もいまいちで、何かサッパリしたものが食べたくなる。そんなとき、この店のベトナム料理のさわやかさはぴったりだ。

店内はテーブルがゆったりと並び、白いテーブルクロスも涼しげだ。カウンターの後ろにいるのはマネージャーのヴァンさんで、親切にメニューの説明をしてくれた。そう、フレンドリーなサービスも待っている。ちなみにベトナムのお正月料理には、私たちにもなじみの深い春巻きやポー(ライスヌードル)が並ぶそうだ。

というわけで、まずは春巻きからスタート。レタスやミントで巻いて、甘いソースに付けて食べる。新鮮レタスが大盛りで、ヘルシー。この店の春巻きは自家製で、休み時間におばあちゃんが巻いている姿を見かけ、温い気持ちになったことがある。カラリと揚がって香ばしく、いくらでも食べられる。

さらに生春巻きが続く。このコンビはうれしい。たっぷり野菜に、ぷりぷりとしたヌードルが入っていて、ピーナツ味のソースが光る。定番のエビと豚肉味もおいしいが、野菜味はシイタケ風味で、サラリとおいしい。この二品とビールがあれば、もう満足という気分。

そこにおなじみのライスヌードル。おなじみと思ったが、実は色合いがちょっと違う。通常の「多分、けっこうMSGが入ってる」という色ではなく、澄んだチキンベースのスープにコクがある。具もエビと豚肉のほかに、にんじん、さやえんどうなどの野菜が彩りよくふんだんに入って、刻んだコリアンダーもさわやかに効いて、体に良さそうなおいしさ。確かに一段違う味わいだ。

ちなみに私は初めてベトナム料理を食べたとき、コリアンダーの匂いが強すぎて好きになれなかった。しかし、今ではマーケットで買って食べるほどだ。もしコリアンダーが苦手な人がいたら、この店のマイルドなスープから慣らしてみてはどうだろう。コリアンダーのおいしさを逃すのはもったいなさすぎる。

続いて、この店の一番人気、イカ料理の登場。これは今までのベトナム料理経験にはなかった一品。このイカもきれいな油でカラッと揚がって、しつこさがない。イカがふんわりして、塩味がきいている。揚げたにんにく、刻んだチリがかかっていて、おつまみにもいい。

最後に登場したのは、ヴァンさんお勧めのセサミ・ダック。小鴨肉の上にエビのすり身をのせて、セサミの衣で揚げてある。鴨肉のクセがなく、ゴマが香ばしくて食べやすい。甘辛ソースがおいしい。

このほかにもメニューは豊富で、通常のベトナム料理のフライドヌードルやご飯もので、気軽におなかを満たすこともできる。食欲を誘うレモングラスやジンジャーなどを使った幅広い肉・魚料理も並んで、グループでの会食も楽しめる。

25ドルからのセットメニューもあるし、ワインリストも充実していて、グラスワインもビールも4ドルから飲める。珍しいベトナムのビール、333を飲みながら、ベトナムづくしの真夏の新年会というのもステキかも。

ごちそうそさまでした!