
寒い冬を乗り切る日本のあったかラーメン店
寒さが一段と厳しくなるこの時期、日本のラーメンが恋しいという人も少くないのでは。そこで、連日多くの人で賑わう熊本生まれのラーメン専門店を訪ねた。
看板メニューでもある、味千ラーメン($8)。
チキンベースのスープ、しょうゆラーメン($8.50)。
ついつい箸が進む、炒飯 ($8)。
オリジナルのたれをつけて食べる餃子 ($6.50)。
トロリとおいしい茄子田楽($6)。
濃厚ソースがクセになる!? シーフード焼きそば ($11)。
日本のビールも揃っている($5.50~)。
市内中心、バークストリート沿いにある『味千ラーメン』。市内に通勤、通学している人なら一度は訪れたことがあるのではないだろうか。
店内に足を踏み入れると「いらっしゃいませ!」と、スタッフの元気な声。メニューには、ラーメン28種をはじめ、揚げ出し豆腐やたこやきなどの小皿料理26種、牛丼や天丼などの丼7種などがずらりと並ぶ。
「ほとんどのメニューは、日本のレシピに従って調理しているので、日本の味千ラーメンと同じ味が楽しめますよ」とオーナーのアイリーンさん。地元オージーに人気の、炭火焼きステーキラーメンやインパクトのあるオージーアウトバックラーメンなど、メルボルンオリジナルのメニューも充実している。
最初に出てきたのは、店名がついた味千ラーメン。ねぎ、キクラゲ、ジューシーな叉焼、味がしみこんだ煮玉子がのっている。麺はやや太目の棒麺で、スープは、よくあるとんこつスープより濃厚でパンチがある。「このスープは、ひと味違った味ですね」というと、「とんこつスープに3種類の油をブレンドした千味油を加えたスープが、熊本ラーメンの特徴なんですよ」と研究熱心なアイリーンさん。
一般にとんこつラーメンと呼ばれるものは、博多のもの、それをアレンジ、進化させたのが熊本ラーメン。テーブルに備え付けてあるフライドガーリックを加えるのが、本場の食べ方なのだとか。
続いては、しょうゆラーメン。こちらは先程とはうってかわり、あっさりマイルド。しみじみした懐かしい味わいだ。
そして、お店いち押しの太平燕。たっぷり野菜にシーフード、お肉まで入った満足感の高い一品。トッピングのいかや玉子は、一度揚げて味をしみやすくするなど手が込んでいる。スープは、長崎ちゃんぽんをあっさりさせたような味とでもいえばいいのか、様々な素材の旨みが絡まった複雑な味。麺は、棒麺ではなく春雨でヘルシーな感じがうれしい。女性に人気なのも納得。栄養バランスもよさそうなので一人暮らしの人にもお勧め。
麺が続いたところで出てきたのが、炒飯。叉焼、玉子、玉ねぎ、ねぎ、にんじんの入ったベーシックな炒飯だが、しつこくなく、お米もパラリとしていて、ついもう一口と後引く味。
炒飯と一緒に出てきた餃子は、まさしく日本の焼き餃子。中華街で食べる餃子もおいしいけれど、薄い皮がカリッと焼けた餃子も捨てがたい。餃子の次は、これも日本の味、茄子田楽。甘めの味噌だれと揚げたナスが見事にマッチ。
もうお腹いっぱい、ごちそうさまと思っていると「新メニューです」とシーフード焼きそばが運ばれてきた。お腹がいっぱいなのに、ソースとゆらゆら揺れる鰹節の香りに誘われて、自然に箸が伸びてしまう。鰹節のほかに、青のりやごまが、なにげに振りかけられている。シーフードもゴロゴロ入っていてボリューム満点。甘めの濃厚なソースで、しっかりした味。白ご飯と一緒に食べてもよさそうだ。
弁当や丼物、カレーなどのご飯物も充実していて、ラーメン以外では、カツ丼(10ドル)が一番人気。また、ラーメンと半炒飯、烏龍茶のセットやラーメンと小皿、緑茶のセットなどお得なセットメニュー(12・80ドル~)もある。
ラーメン以外の料理もおいしく、小皿料理を摘みながらビールを飲んで、そのまま締めのラーメンといったこともできそう。
ごちそうさまでした!

