
Barramundi Trio $33.50
Warm Scallop and Tamarind Dressing $4.50 each
Salt and Pepper Tofu $18.50
Tom Yum Goong $8.50
Golden Quattro $9.50
Wild Ginger Duck $26.50

カレーだけでは収まらない伝統のタイ料理の店
高級ブティックやカフェの立ち並ぶ、サウスヤラ駅から徒歩5分。3月末にオープンしたばかりのこの店。これまでのタイ料理の庶民的なイメージを離れ、この街の落ち着いた雰囲気にぴったりの本格タイ料理が味わえるというレストラン、アイヤラを訪ねた。
学生時代からメルボルンに住む、オーナーのスリーニさんは、食の街メルボルンで、カレーだけでは終わらない本格的なタイ料理のレストランを開きたいという夢を持ち、ヘッドシェフのスシャットさんと共にこの店を開いたばかり。ソース類も含め、すべてをキッチンで作っているが、こだわりはそれだけではない。
店内の居心地のいいイス、木製のテーブル、更には壁の装飾板に至るまで、すべてをタイから持って来たのだという。今月は、そんなスリーニさんご自慢の店で、いつもと違うタイの味を、いただきます!
店内には象をテーマにした絵が多く飾られ、テーブル上のソルト&ペッパーにまでかわいい象の姿が見られる。バーもあるので、待ち合わせてから「食事」でもいい。
まずはタイ料理の定番スープ、トムヤムクン。オーストラリア人向けに甘くしている店が多い中、ちょっと違ったオーソドックスな味わい。プリプリ大ぶりのえびが3匹、ミニトマト、オイスターマッシュルーム入り。レモングラスも刻んであるので、香りがよく出ている。ほんのりした甘さの秘密は、ライチが入っているからか。
前菜の筆頭は日本人が大好きなホタテ。ここでも、ローストココナッツ、ハーブといったタイ風味の甘酸っぱいハーモニーに、ちょっとした違いを与えているのが、グレープフルーツのようなパメロというタイのフルーツ。
次の一品は、日本の揚げ出し豆腐の感覚。中はフワフワ、外はカリッと揚がった豆腐の下には、さやえんどうとチャイニーズブロッコリーがおひたしのように敷かれている。しょうがの細切りがたくさん入った甘辛汁が効いて、ご飯に合うのが嬉しい。ブラウンライスが混じったジャスミンライスは、たき具合もちょうどいい。
続いて登場したのが、この店自慢のソフトシェルクラブ。日本ではあまり馴染みのない食材だが、東南アジアやメキシコ等の国ではグルメ料理の代表。オーストラリアでは取れない為、わざわざ輸入しているらしい。文字通り、殻が柔らかく、残すことなく食べられる。カルシウムが体にいい感じの、パリパリした食感も味わいの一つ。タイ風味のハーブがマッチして、揚げ物のこってり感を和らげている。
もう一つの人気料理はバラマンディー。オーストラリアのアウトバックを代表する魚だが、通常はあまり食べる機会がない。ダイナミックなお造り風の盛り合わせが印象的。ソースは自家製チリソース。日本人にはちょっと甘いかもしれないが、さっぱりした魚にはソースは不可欠。ご飯のおかずとしては十分なボリューム。
そしてこの店のカレーは、普通のタイカレーとはずいぶん違って、これがカレー? と思うようなフュージョンカレー。Wild Ginger Duckは、骨付き鴨肉を揚げた後、カレーソースを絡めながら炒めているそうだ。肉の味をしっかり残しつつ、フォークでほぐれる食べやすさ。チリも揚げたバジルも大盤振る舞い。想像がつかないくらい、いろいろな香辛料が入っている。グリンピースのような豆は、皮も実もしっかりした歯ごたえ。緑色のなす、もやしのようなスペシャルジンジャー等、食べたことのない、タイ特有の野菜もふんだんに使われていて、驚きのおいしさ。知らない間に汗をかきながら食べていたことを思えば、やっぱりカレーだった。
辛いカレーの後は、スタッフお勧めのタイのデザートGolden Quattro。ベースは卵と聞いたが、ココナッツミルク味のお団子も、そうめん風なものも甘く、付け添えのワッフルと合わせて食べるといい感じだ。
2ページに凝縮されたメニューで、伝統のロイヤルタイ料理に出会い、タイ料理への認識を新たにさせてもらった。
ごちそうさまでした!
