問:大学へ行くなら、やっぱり名門校がいいのでしょうか? 卒業した後の就職が気になります。
答:大学を選ぶ基準は様々ですが、現実に目を向けて大学を選ぶことをお奨めします。
卒業大学で就職が決まる??
「どこの大学を卒業すれば就職に有利でしょうか?」という質問がよくあります。 ここで「なぜ海外の大学に留学するのか」という答えを持っていないと、敢えて日本の大学ではなく、海外の大学で学んだ意義を見出すことは難しいと思います。
日本での就職を考えた場合、決して留学先の大学名だけで就職が決まることはありません。日本の上場企業では未だに出身大学で内定が決まる場合はありますが、海外の大学の評価は出身大学の評価よりも個々の能力によって計られる場合が多いです。
学閥などに縁のない海外留学卒業生は、あくまで全体の中で少数派。特別枠(帰国子女、留学生)としての選考となった場合でも、世界中の大学の卒業生の選考となるので、オーストラリアの大学の評価だけで決定されることもありません。
オーストラリアで就職する場合、確かに卒業した大学のランキングや知名度が就職を左右することは考えられます。しかし、海外留学生の場合は、大学の名声云々よりも、働けるビザを持っているかどうか? と言う問題を解決する必要があります。極端な例でいうと、知名度のない大学を卒業してもビザを持っていれば、ビザを持っていない知名度のある大学を卒業した学生よりも就職できる可能性が高くなります。留学生の場合は、学校の知名度とビザの両方での強みを持たないと、オーストラリア人の就職枠に入り込むことは難しいといえます。ですから、永住権獲得を海外就職の準備の第一歩として計画される方も多いです。
大学のブランドへの憧れとレベルの違い
進学するのならば知名度の高い大学で学びたい。大学名のブランドには当然ながら憧れるものです。シドニー大学、メルボルン大学、クィーンズランド大学、モナシュ大学などトップレベルの大学(通称8校グループ)への希望者が増える一方で、授業についていけずに中退する学生の数も増えているのが現状です。なぜ、そのようなことになるのでしょうか??
オーストラリアの高校教育を受けていれば上記の大学への入学は当然難関であり、かなりの学業成績を求められることになります。高校生の間にオーストラリア全土で実施される学力認定試験(各州により名称は異なる)に勝ち抜いて優秀な成績を収めた学生が集まり、その中で新たな競争が大学の中で展開されることになります。多くの留学生の場合、高等教育機関(大学・短大・TAFE・カレッジ・若しくは専門学校)で就学した学歴があれば、英語試験のみの選考で入学できる場合があります。留学生はオーストラリア人と異なり大学に入学するためのハードルがかなり緩和されていますが、留学生だからと甘えさせてくれる訳ではありません。知名度で大学を選ぶ場合、現地学生との基礎学力の違いも認識しなければなりません。
大学名だけではなく、分野にも目を向ける
オーストラリアの各大学の評価は、大学全体の評価とは別に学部別で行われています。入学基準も大学の学部別で異なる場合が多く、特定の分野に強い大学も存在します。特定の分野に強い大学ならば、人材・施設・研究業績などが充実しており、より効果的で奥の深い学習を目指すことができます。大学の評価は芳しくありませんが、特定の分野に関しては高い評価を得ている「知る人ぞ知る」大学である場合もあります。大学の名前より中身で勝負できる大学を見抜くことも学校選びでは大切です。
ローカルの情報(評価)も見てみる
具体的に各大学の評価を比較するにはいくつかの書籍から情報を得ることも可能です。書店などで販売されている大学総覧『The Good University Guide』には、大学の歴史から各学科の評価、入学難易度、卒業生の就職率や進学率、男女比などの詳細データが記載されています。
また、現地の大学受験生が読む『VTAC Guide(Victoria州)』『QTAC Guide(QLD州)』には、各大学と学部の入学偏差値が記載されていますので参考になります。
