州政府の(移民向けの英語教育機関として信頼と実績を誇るAMESのELICOSに、メルボルンでは初めて、児童英語教師養成(TECSOL:Teaching English to Child Speakers of Other Languages)コースがオープンしました。より実践的な教授法に焦点を当てたこのコースは、アジアでの子供への英語教育熱が高まるなか、ますます注目を集めそうです。
TECSOLコースは留学生向け英語コースのキャンパス同様、Flagstaffの駅から徒歩数分のAMESビル内で開講されています。教室に入ると、学生達は、はさみやのり、絵の具の広がった机に向かって、それぞれの画用紙に熱心にペイントしています。
「子供は、実際にすることから学ぶものなんですよ」という担任のリンダ先生は、小学校教師と海外留学生に教えた経験を持つベテランです。

6人の学生達は、思い思いに“四季”をテーマとしたペイントを終わらせると、今度は、作業中に思ったことや表現したことを単語ごとに色画用紙に書いて切り抜き、ペイントした画用紙の上に貼っていきます。子供達に与えるアクティビティーを教える側も、実際に体験してみて、子供の気持ちや想像力を理解し、レッスンプラン作りに活かしていくのがこの授業の狙いです。また、ひとつのアクティビティーから、各年齢に合った内容を一緒に考えてもいきます。
「大人である学生に教えながらも(子供達に教えていた経験から)、彼女達がこれから教えるであろう子供達の反応を考えながら、授業を進めていくんですよ」とリンダ先生。アクティビティーを始める前には、アイデアやボキャブラリーを復習し、作品が完成したあとには、使った単語の正しい発音や文法の勉強をします。これは、リンダ先生のいうように、児童英語教師は、学齢期児童の先生であると同時に、言葉の専門家でもあるからです。

「問い合わせと要望の多さに応える形で設置されたんですよ」と、Marketing Staffの深理さん。児童英語教師養成というコースは、今年7月にオープンしたばかりで、メルボルンでは初めて。午前8時半から午後1時半までのフルタイムのみのプログラムを、5週間で修了します。
現在はワーキングホリデイ・ビザと観光ビザの所持者を対象としているので、日本で教員を目指している学生や小学校教師が、キャリアアップのためにホリデーを利用してコースに通えるうえ、入学に必要な英語力もIELTSで4.5、インターミディエイト程度という手軽さも魅力です。
授業内容は1週間ごとに変わるトピックに合わせて、読み聞かせ、歌など、実際に児童に英語を教える際に必要な教授技術を実践的に学びますが、その元となるレッスンプランの立て方をプログラム全体を通して学んでいきます。
「子供は集中力が続かないので、工作や歌などを採り入れて、飽きないようにさせながら教える技術が身に付くので、コースが終わってから、すぐにでも即戦力として役立ちます」と深理さん。また、コースの後半には小学校、幼稚園、チャイルドケアセンターの見学も用意されています。
「楽しませ、いろいろな経験をさせてあげることが教師の役目です」という、リンダ先生の小学校教師としての気持ちは、そのままコースの学生達にも、向けられているようでした。
AMESってこんな学校!
Jinah Yooさん
入学して3週間
韓国では7年間幼稚園の先生をしていました。職場の上司がTECSOLのことを教えてくれ、子供の英語教育に熱心な韓国で、将来子供達に英語を教えたいので、このコースで勉強し始めました。5週間という短期間なので、学ぶことはたくさんありますが、教材の見つけ方や扱い方など、たくさんの HOW TO を教えてくれるので、実践で役に立ちそうです。
照屋 百合枝さん
入学して3週間
このコースの前の一般英語コースが終わったとき、日本で小学校の先生をしていたことと、小学生への英語教育が注目されていること、日本人スタッフの方の勧めもあって、このコースに決めました。授業では、子供達にさせる作業を自分が体験することで、子供達がどう感じ、受け止めるのかがわかるので、楽しさを教え込む技術が身に付きます。
